観劇

2026/03/18

【今日も感劇日和】またもやすごい韓国創作ミュージカルが生まれた! 『夢遊桃源(モンユドウォン)』

韓国ミュージカル モンユドウォン 夢遊桃源 RYU

2月の後半、ソウルに1週間ほど滞在し、ミュージカルと映画をたくさん観てきた。
その中から強く印象に残った(1回のつもりが2回観てしまった!)大型創作ミュージカルをご紹介。
 
『モンユドウォン 몽유도원(夢遊桃源)』
 
同名の小説を原作として創作されたミュージカル。
ストーリーは……
百済の王様ヨギョンは、ある日夢で見た女性アランに心を奪われる。
けれどアランは、すでにモクジ国の指導者ドミと結婚していた。
アランを探していた王ヨギョンは、ある日ドミが誤って放った矢に当たり、偶然アランと出会う。
アランをなんとしても手に入れたいと考えたヨギョンは……。



『モンユドウォン』を漢字にすると「夢遊桃源」。
愛し合う男女にとっての理想郷(桃源郷)とは……みたいな話だったりするのだが、色彩豊かな舞台美術や衣装、美しい映像、音楽(歌)はもちろん、群舞を中心としたダンスも凝っていて、まさしく幻想的な夢の世界を感じさせてくれる作品だった。
 
とにかく、お金かけてるなぁ、と心底思ったよ。
国の支援が手厚い上演システムの違いをつくづく感じたのだった。
 
<1回目のキャスト>
韓国ミュージカル モンユドウォン 夢遊桃源 몽유도원 RYU

 
<2回目のキャスト>
韓国ミュージカル モンユドウォン 夢遊桃源 몽유도원 RYU

3人の主役、ヨギョン(王様)とアラン、ドミ、それぞれの立場が明確で、ストーリー自体はとても分かりやすい。
それぞれに、自身の感情をこれでもかと吐露するビッグナンバーがあるのだが、これがホントに聴きごたえがあり、痺れた!
全力で熱唱していても、歌声に振り回されずきちんとコントロールされていて、それでいて感情がビシビシ伝わってくる。
スキルが本当に高い!!
そして皆さん、喉が強すぎる(笑)。
 
幕間20分を含めても2時間30分ほどの上演時間もよい。
ストーリーに沿った無駄のない楽曲と場面構成によって、主題が明確な作品に仕上がったように感じる。

韓国ミュージカル モンユドウォン 夢遊桃源 몽유도원 RYU

BW進出を念頭にして創作されただけあって、細部までよく作り込まれていた。
欧米の作品にはあまり見られない幻想的な作品をチョイスしたことも戦略なのだろう。
韓国ミュージカル界の躍進は、まだまだ続きそうだなぁ。
 
2月後半まで「ヘオルム劇場」で公演が行われていたが、4月11日(土)からは、「シャーロッテ劇場」で再び幕が上がる。
 
理解しやすいストーリーなので、初めてご覧になる方にはあまり予備知識を入れす、「えっ?」「そんな!?」と、展開に驚きながら観ることをオススメしたい(笑)。
 

執筆者プロフィール

RYU

なんの肩書きもない観劇オタク。
2010年のクリスマスに韓国・ソウルで出会ったチョ・スンウによる『ジキル&ハイド』に衝撃を受けて以来、韓国ミュージカルの沼にハマる。
2011年以降、日本と韓国での劇場通いが始まり、ブログ(現在休眠中)やインスタに観劇記録をUPしている。
好きな俳優はチョ・スンウ、ホン・グァンホ、マイケル・K・リー、ヤン・ジュンモ、パク・ウンテ、中川晃教、成河など、数えきれない。

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