2025/08/23
《旅のよもやま話》香港旅行で買ったセリーヌのバッグの行方
私の人生初の海外旅行は香港だった。
当時、香港の免税店では、セリーヌのバッグを2つ(黒とピンク)購入した。
幾らだったか記憶にないが、セリーヌなので安くはない。2つで20万円以上だったので、10回ぐらいの分割払いにしてもらったことは覚えている。
ところがだ!
私の拙い英語がまったく伝わっておらず、代金は一括で引き落とされた(涙)。
ボーナスが支給された直後でよかったけど、大半がセリーヌのバッグ代で消えたことになる。泣いた。
それでも購入した黒いバッグはわりと重宝した。シックなので使い勝手がいい。
問題はピンクのバッグだ。
ほとんど出番がなく、そのうちクローゼットの中で埋もれていった。
あれから数十年たった今―。黒いバッグはブランド買い取りショップですぐに売れた。安く査定されたけど、最後まで役目を果たしてくれた。
気づけばカビだらけになっていたピンクのバッグは、なかなか売れなかった。
A社では「当社にデータがないので査定ができない」といわれた。
B社では「このタイプのバッグは販路がない」と断られた。
C社の銀座支店では「8千円」の値がついたが、身分証明書を忘れてしまって保留に。
後日、C社の本店のほうに行くことになったが、なぜか「当社の規定で買い取れない商品だった」と断られる。理由は教えてもらえなかった。
「もう、捨てるしかないか…」と諦めかけたが、最後に行ったD社でなんと!
「1万円」で買い取ってもらえた。
D社で査定してくれたのは女性で、「この色が好きな人たちは確実にいる」という判断だった。
ゴミになるはずだったバッグが、5回目の査定で「1万円」になったのだ。これは嬉しい。
「海外旅行=ブランドバッグ購入」と思っていたのも今は昔。
この夏のシンガポール旅行では何一つ高級なものを買わずに帰国した。
執筆者プロフィール
児玉愛子(らぶこ)
韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。
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