2024/09/18
《藤田久美子の旅エッセー》明るいブルーがイメージカラー。ブルックラディはボトルも蒸留所のサインもおしゃれなデザイン
海岸沿いの道路際に並ぶサインは、ウィスキー樽にペインティングしてある
<前回からの続き>
私はウィスキーの味わいに関して語ることができる蘊蓄は持ち合わせておらず、このアイラ島の旅でも蒸留所のビジターセンターを訪問しただけである。つまりは、ウィスキーを買いに行っただけだ。
ウィスキーの味わいや香りの特徴などについて、詳しくは述べない(述べられない)ことをあらかじめ断っておく。
とは言え、アイラのウィスキーはいずれもピートが効いたスモーキーな風味が特徴だということは押さえておきたい。正露丸の匂いのウィスキー、と言われるタイプである。
生チョコレートで有名な北海道の「ロイズ(ROYCE’)」には、このブルックラディ蒸留所で作られているシングル・モルト・ウィスキー「ポート・シャーロット」をブレンドしたチョコレートがある。
味も香りもしっかりポート・シャーロットを感じる美味しいチョコレートなのだが、通販サイトの評価で★がひとつの人のレビューには「薬臭い」「二度と買わない」「変な味」といった評が並んでいる。そのくらい癖が強い。
スタンダードな「ブルックラディ」のほうが、「ポート・シャーロット」よりもピート感は少なく飲みやすいそうだ。
ラディブルーと呼ばれる鮮やかな海の色を再現した青が、ブルックラディのイメージカラーだ。
「ラディ」はゲール語の海。ボトルも蒸留所の建物にもブルーが印象的に使われている。
特徴的なデザインのブルックラディのボトル
蒸留所の設立は1881年
アイラは、多様な植物にも恵まれた島だ。
ブルックラディは近年、ボタニカルなクラフトジンにも力を入れており、ジンのラインナップも豊富だった。
ブルックラディ蒸留所が面している海岸の花壇
<つづく>
藤田久美子
ライター・エディター・トランスレーター。トレンド誌、ビジネス誌の執筆、編集のほか、IT系を中心に翻訳者として活動。著書に「大事なことはみんなリクルートから教わった」(共著・ソフトバンク文庫)、「松本隆のことばの力」(集英社インターナショナル新書)など。
執筆者プロフィール
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