2024/12/03
《藤田久美子の旅エッセー》モエ・ヘネシー=ルイ・ヴィトン傘下の【アードベッグ蒸溜所】
ショップはポップで、中庭にフードトレイラーまであるアードベッグ蒸溜所。

ポートエレン発のアイラ島を離れるフェリーから見えたアードベッグ蒸溜所
ピートが効いたスモーキーで強い味わいが特徴のアードベッグの、熱心なファンをアードヴェギャンと言うらしい。
前回の記事(アイラの蒸溜所巡り その7)で紹介したアイラ・フェスティバルの最終日は、毎年アードベッグ・デーに定められていて、この日に合わせ世界同時開催で、日本でもイベントが催される。
2024年は6月1日に、プライベートでアードベギャンを公言する千原ジュニアをゲストに迎えてオンライン開催された。
アイラ島は、14世紀にアイルランドの僧侶がウィスキーの製造方法を伝えたという文献が残っているという。
18世紀の終わり頃にスコットランド政府がウィスキーの蒸溜を禁止する以前からアードベッグではウィスキーが造られていた。禁止令が解除された後も納税せずに製造を続けたことから、密造酒として流通していた期間があるそうだ。
アードベッグは紆余曲折の末、現在は、シャンパンのモエ・エ・シャンドン、コニャックのヘネシーのモエ・ヘネシーが、ルイ・ヴィトンと合併して1987年に誕生した多国籍コングロマリットに所属している。

正式なライセンスを取得する以前は、密造酒として蒸溜が行われていた
ショーティーという名前の蒸溜所のマスコット犬のイラストが目を惹くビジターセンターには、ウィスキーのボトルだけでなくアパレルやキーホルダー、コースターなど、グッズも豊富にラインナップされている。

マスコットの犬種は、ジャックラッセルテリア
中庭に設置されたフードトレイラーでは、スープやサンドイッチ、ホットドリンク、ソフトドリンクが提供される。

フードトレイラーの営業は10時から。オーダーストップは15時30分。冬季はお休みです
蒸溜所から車で数分、6㎞ほどの場所にある人気ホテルを買収し、2025年には、アードベッグブランドのホテルとしてリニューアルオープンするそうだ。アードベギャン垂涎の宿泊施設になるに違いない。
<つづく>
藤田久美子
ライター・エディター・トランスレーター。トレンド誌、ビジネス誌の執筆、編集のほか、IT系を中心に翻訳者として活動。著書に「大事なことはみんなリクルートから教わった」(共著・ソフトバンク文庫)、「松本隆のことばの力」(集英社インターナショナル新書)など。
執筆者プロフィール
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