2025/09/12
ネコろんで読む英語コラム (50)クマにご用心!
ここ数年、日本中を震撼させている熊による被害。
熊に襲われることを英語でbear attackという。

これは日本だけの問題ではなく、欧州でも北米でもロシアでも熊が生息している地域では少なからず起きている。
原因は環境破壊により熊の生息地が奪われていることだとか、地球温暖化による熊の主食である木の実が採れなくなっていることだとか、いろいろいわれている。
さて、熊といえば日本では大きく2種類に分かれる。
一つは北海道のみに生息するヒグマ(エゾヒグマ)で、もう一つが本州に生息するツキノワグマ。
一般的にヒグマはツキノワグマよりも一回り以上大きく、また性格も凶暴であるとされる。これは北米でも同じで、ヒグマは凶暴なので気をつけなくてはいけないといわれる。
英語でヒグマはbrown bearと呼ばれる。
ちなみに和名はヒグマではなくハイイログマ。灰色なのになぜ茶色(brown)と呼ぶのかは不明だが、光の加減など見ようによっては茶色に見えなくもない・・・のか?
ハイイログマの別名はgrizzlyで、子供の頃『グリズリー(原題:Grizzly)』という映画をテレビ放送で見た記憶がある。
たしか、キャンプに行った若者が次々に熊に襲われるという恐ろしい内容だった。
日本でもネットフリックスが「三毛別」で起きたヒグマ事件をドラマ化するという。
『地面師たち』の大根仁監督と俳優の山田孝之がタッグを組み、人気グループBE:FIRSTの活動を休止中のRYOKIこと三山凌輝も出演すると報じられていた。
一方、ハイイログマ(ヒグマ)と比べて比較的温厚なのがblack bear(クロクマ)で、こちらは名のとおり黒い熊で人を襲うことはめったにないといわれている。アメリカ人にとってはbrown bearかblack bearかで対応が変わってくるらしい。
ふと思ったのだが、イギリスの児童文学『クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)』はbrown bearなのかblack bearなのかどっちだろう?
ディズニーアニメでは黄色っぽい体をしているが、これはどちらとも取れないようにわざと黄色にしたのだろうか。
あのアニメの影響で「熊=蜂蜜を舐めている愛らしい動物」のイメージが日本人の中に定着してしまったような気がしてならない。
と言いつつ、仔熊の愛らしさについ目尻が下がってしまう私。
熊と人間、なんとか共存できる道はないものだろうか。
執筆者プロフィール
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Yumi
English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。
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