コラム

2025/04/10

ネコろんで読む英語コラム (43)「オーガニック」と発音するのはNG!? カタカナ語の落とし穴

明場由美子 英語コラム オーガニック
 
オーガニック食材のみを扱うスーパーが近所にあり、たまに利用するのだが、オーガニックというと苦い思い出がある。
 
アメリカ人の友人とランチしていたときのこと。
「このお店はオーガニック食材がメインなのよ~」と意気揚々と話す私に、不思議そうな顔を向ける友人。
「あれ? 私なんかおかしなこと言ったかしら?」と思い、もう一度「このお店はオーガニック食材を扱っているの」と言うと、彼女は「What was that?」と返してくるではないか。



ちなみに、この「What was that?」というのは「今なんて言ったの?」とか「えっ、なに?」と聞き返すときの決まり文句。
 
てっきりオーガニック食材が何なのか知らないのだと思い、「農薬とか化学肥料を使わずに育てた農作物のことで、最近日本にもそういうお店が増えていてね」などとひとしきり説明する私。
すると、まるで雷に打たれたかのように「Oh! You mean, organic!(ああ、オーガニックのことね!)」と手を打つ彼女。
そう、彼女は別にオーガニックの意味を知らなかったわけではない。私の発音のせいでorganicが通じていなかっただけだったのだ。
 
カタカナ語は曲者。
“オーガニック”と日本語で言うせいで、ついつい英語でもOrの部分にアクセントを置いて発音してしまう。
実際の発音は、“オォギャ~ニック”でgaにアクセントが乗る。
 
こういうことは本当にたくさんあって、私も注意はしているのだがうっかりカタカナ発音になってしまうことがあるのだ。
 
似た例ではパンデミック(pandemic)がある。日本語はパにアクセントだが英語はdeにアクセントで“パンデ~ミック”。ついでに覚えておこう。

執筆者プロフィール

Yumi

English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。

画面上部に戻る