2024/11/28
【毎日がエンタメ】大腸の内視鏡検査で経験した“トイレ争奪戦”と“うんち競争”
前々回は血便について、前回は大腸カメラのことを書いた。
この検査で大変なのは内視鏡(カメラ)を肛門から入れることではない。
問題は、検査前に腸をキレイにするため…
当然、10回はトイレにこもってウンチする。この時代になっても、その方法はかなり原始的なのだ。
最後は看護師さんが便を目視で確認。
「自分のウンチを見られて恥ずかしい」なんて言ってられない。
内視鏡(カメラ)の検査の前には、この地獄としか思えない事前準備が必要なのだ。
病院によって事前準備の方法は様々だが、私が経験したのは2回とも過酷だった。
2リットル近い下剤はスポーツドリンクのような味だが、薬剤と思うとやっぱりきつい。
血便が出たと騒いだときの検査では「2リットルの下剤を飲めないなら、錠剤を」といわれたが、処方されたのはバファリンぐらい大きな錠剤50錠。これを20分おきに飲むのも相当きつかった。
これほど苦しい思いをした上、最低でも10回ぐらいはトイレに行ってうんちする。
医療が進化している今の時代とは思えないぐらい過酷な作業だ。
そんな話を日刊ゲンダイの女性記者にしたところ、彼女から貴重な情報を教えてもらった。
いわゆる“大量の下剤を飲まない大腸内視鏡検査”で、まず胃カメラを入れて、その時点で下剤を直接、体内に注入する。
(「内視鏡的洗浄液注入法」で探すと、クリニックを見つけられる!)
だから2リットルもの液体を飲まなくとも、便意をもよおし、難なく排便できるというのだ。
胃カメラ後に便意をもよおし、全部出し切るまでに時間がかかるので、1日がかりにはなる。
けれど、早く透明の便が出てくれれば、それだけ早めに腸カメラ検査を終えることができ、帰宅時間も早まる。
この日、同時間帯に検査を受けるのは私を含めて6人。
根拠はないが、私には自信があった。
胃カメラが終わり、ここからが勝負だ。
コーヒーや紅茶を飲んでる間に便意がやってくる。
このクリニックではトイレが4個所。
スマホを見たり、本を読んだりしながらも、皆、何気なく、ほかの人がトイレに行く様子を意識している。
競馬のような様相を呈してきたが、「先行逃げ切り」と思われた私が意外にも苦戦。
便に青ネギっぽいものが残ってしまい、OKが出なかったからだ。
好調と思えた私が苦戦する一方で、やる気なさそうに見えた男が少ない回数でOKをもらっていた。
また、便意のなさそうな女子も早々とご卒業に。
途中棄権した男は「今日は無理」と帰っていった。
その後、別の女性も合格点をもらって内視鏡検査室に呼ばれた。
残るは私と、もう1人の女性。敗者の2人が話してみて分かったことといえば…。
無駄に回数だけ稼いだわりには思いのほか時間がかかった。
もう1人の女性も“ギリ合格”といった感じで検査を受けられたようだった。
というわけで、大腸カメラが胃カメラほどポピュラーになれない原因はコレだと思ってる。
*****
あとで知ったことだけど、前々日や前日から素うどんやお粥を食べておくと、数回の排便でOKが出やすいそうだ。
食物繊維の多い野菜などは細かな繊維が残ってしまうので、これを出しきらないと検査に進めないのだ。
執筆者プロフィール
児玉愛子(らぶこ)
韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。
さわ
フリーランスのイラストレーター。海外のガイドブックやコスメ本等を担当。
当サイトのイラストエッセーでは原作者の意向に従い、不本意ながら下手クソに描いてる。
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