韓国エンタメ

2024/07/31

【毎日がエンタメ】コラム #1 離婚で一時は薄毛を心配された韓流スターのソン・ジュンギ

どの国の芸能界にもやたら“モテる人”がいると思う。
いわゆる“共演者キラー”で、韓国芸能界においては女優のソン・ヘギョがまさにそれだ。
 
ソン・ヘギョのモテ伝説(←大げさ)は今から20年以上前から始まっていた。
彼女の男性遍歴の栄えあるトップバッターは『オールイン 運命の愛』で共演したイ・ビョンホン。
その後は『彼らが生きる世界』で共演したヒョンビンとも交際している。
 
ほかにもRain(ピ)をはじめとするスターが骨抜きにされたという報道もあったが、実際、ソン・ヘギョには女性ファンも多く、愛されキャラなんだと思う。
 
ヒョンビンとの交際が始まった頃、すでにソン・ヘギョは共演者キラーと認知されており、この恋愛報道も彼女の“共演ハイ”と見られていた。
だからヒョンビンの入隊前に破局したのも想定の範囲内だったし、むしろファンは「間違えてヒョンビンがヘギョと結婚しなくてよかった」と安堵したのでないか。
 
その後、ソン・ヘギョは『太陽の末裔 Love Under The Sun』でラブラブになったソン・ジュンギと熱愛。
この頃になると、ドラマを観ていた視聴者にも“慣れ”があり、「ヘギョよ、今度はソン・ジュンギか」という雰囲気だった。
 
だが、驚いたことに2人は早々と結婚を発表。
当時、浮かれ気分のソン・ジュンギに対して「バカな男め!」と思わずにいられなかった。



案の定、ソン・ヘギョとソン・ジュンギの結婚生活は2年もしないうちに破局した。
世間の予想を裏切らない展開だったが、この頃のソン・ジュンギの様子は悲惨としか言いようがない。
 
離婚のストレスで抜け毛が増えたのか「脱毛の原因はソン・ヘギョとの離婚?」と写真付きで報じられたのだ。大きなお世話以外の何ものでもない。
 
とはいえ、ソン・ヘギョと離婚してからのソン・ジュンギの快進撃がすごい。
ドラマでは『ヴィンチェンツォ』と『財閥家の末息子~Reborn Rich~』が大当たり。
映画でもネットフリックスで配信中の『ロ・ギワン』や、日本で公開中の『このろくでもない世界で』で新境地を見せている。
 
おまけに再婚して今は子供もいる。公私ともに充実しており、髪も復活。もう、ストレスによる抜け毛の心配もないだろう。

 
『このろくでもない世界で』
韓国 映画 このろくでもない世界で ソン・ジュンギ ソン・ヘギョ
ⓒ 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.

公式HP(画像の右側がソン・ジュンギ)

 
ちなみにソン・ジュンギがヘギョと交際していた当時、2人は“ソンソンカップル”と名付けられたが、その言動から“反日カップル”とも呼ばれていた。
 
韓国の芸能人で、“反日感情”や“行き過ぎた愛国心”は珍しいことではない。
古くは、記者会見場で「僕は絶対に日本語を口にしませんから!」と断言するK-POPスターもいたぐらいだ。
 
だから日本に対する感情は置いといて、それよりも特筆すべきはソン・ジュンギが「実は大の日本好きなんじゃないか?」ということ。
 
“反日カップル”といわれた前妻のソン・ヘギョとも、今の家族とも日本旅行を楽しんでいる姿がキャッチされているのだ。どう考えてもガチの反日ではない。
 
映画『このろくでもない世界で』でこれまでにないキャラを演じているソン・ジュンギだが、個人的には「実は日本好き」のソン・ジュンギこそ新鮮に感じられる。

 
ブレてもいい。たぶん日本大好き、ソン・ジュンギ!
韓国 映画 このろくでもない世界で ソン・ジュンギ ソン・ヘギョ
ⓒ 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.

公式HP

執筆者プロフィール

児玉愛子(らぶこ)

           

韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。

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