2025/09/24
【毎日がエンタメ】コラム #18 炎上して火だるまになってもOK!? 韓国映画『殺人配信』
公開日:2025年9月26日(金)
殺人配信
動画配信サービス「WAG」で人気No.1を誇るチャンネル「犯罪ハンター」。
ストリーマーであるウサン(カン・ハヌル)は「犯罪ハンター」で未解決の犯罪事件を分析し、圧倒的な人気を得て広告料を独占していた。
ところが、コラボを持ちかけたマチルダ(ハ・ソユン)との配信で悲惨なことに。

マチルダは駆け出しの“WAGer”だったが、ウサンのコメントをいちいち横取り。ウサンは一瞬でどん底へと転落する。
1位の座を取り戻そうとウサンは、女性を狙った連続殺人鬼をリアルタイムで追跡する配信を開始。手がかりを追いながら殺人犯の正体に迫っていく。

だが、ウサンの配信は予想外への展開へと発展していくのだった――。
*****
多額の投げ銭を目当てに、みんなが少しずつおかしくなっていく。
ストリーマーにしてみたら炎上したもん勝ちで、「無名より悪名」でいるほうがPV(閲覧回数)も稼げる。
前回の英語コラムでは“炎上”について触れていた。
「炎上の“炎”と“災い”という字は似ている」「どちらも火がつくと命取り」
なるほど!と納得した。
本作のウサンもプラットフォームでNo.1の座を取り戻すため、火だるまとなっていく。
もう“災い”でしかない。
一方、こうした動画配信とは違った意味で深刻なのが、映画を観るプラットフォームの「劇場」だ。
本作の損益分岐点は観客数120万人と報じられたが、実際は10万4千人しか動員できていない。これが今の韓国映画界の現実だ。
どん底から再び1位に返り咲きたいウサンの姿と、繁栄していた時代に戻りたい韓国映画界がなんとなく重なって見える。
執筆者プロフィール
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児玉愛子(らぶこ)
韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。
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