2024/07/18
【毎日がエンタメ】フランス旅行 (6)まさかの出来事と絶望の瞬間
<前回からの続き>
仏パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着した。
順調だったのは、ミュンヘンからパリ入りしていたCさん。
私とTちゃんはなんと! イミグレに50分(汗)。
空港に到着してから1時間が過ぎて、やっと荷物のピックアップ。
ここはシャルル・ド・ゴール空港。
自分たちのスーツケースを見つけたら、こう言おうと決めていた。
「やっと逢えたね」←分かる世代には分かる?
けれど、どんなに待ってもスーツケースが出てこない(汗)。
人がいなくなり、私たちは閑散とした荷物受け取り所で途方に暮れた。
30分後…、そして誰もいなくなった。
バカでも分かる。もう私たちの荷物は出てこない。
仕方なく、乗継便のA航空の人に「荷物が見当たらない」と相談した。カウンターで荷物の行方を調べたところ案の定…(涙)。
「オモ~、やっぱり!」
悪い予感的中。
私たちはパリに到着しているのに、スーツケースはまだロンドンにいるという。
「絵に描いたような」というべきか。それとも「ロストバゲージのお手本」ともいうべきか。
起こるべくして起きたロストバゲージ。最初から悪い予感しかなかった。
ここから更に30分、A航空のカウンターで今度は宿泊先まで荷物を送り届けてもらう手続きを行う。
相手はフランス人。こちらは英語が不自由な日本人。
手続きにやたら時間がかかる。
空港に着いてから2時間後の私たち…。
荷物を宿泊先まで届けてもらうよう手続きを済ませたら、ドッと疲れが出た。
旅の疲れではない。得体の知れない肉体疲労だった。
そして私たちはまだやるべきことがあった。
ドイツ経由でフランス入りしていたCさんとの待ち合わせだ。
このあと、ようやく彼女と会い、この一言を口にできた。
「やっと逢えたね…」←だから分かる世代には分かるフレーズ。
まさか、ここで使うことになろうとは。トホホだよw
<つづく>
*****
人生初のロストバゲージ。
実は渡航前からヨーロッパ好きの友だちが心配していた。
乗り継ぎのヒースロー空港は「世界一ロストバゲージが多い」といわれている。他人事とは思わず、1~2泊分の日用品は手荷物に入れておいたほうがいいと。
コンタクトレンズだけは手荷物に入れた。ロストバゲージが現実に起こるとは思わなかったが、コンタクトは何かあったときのために予備で3日分を手荷物に入れておいた。
けど、それ以外はスーツケースの中。
どれだけ周囲が心配しても「ケンチャナ~(大丈夫)」(←なんで韓国語?)と思ってしまったのだ。
今、あのときの自分と出会えたなら殴ってやりたい。
執筆者プロフィール
児玉愛子(らぶこ)
韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。
さわ
フリーランスのイラストレーター。海外のガイドブックやコスメ本等を担当。
当サイトのイラストエッセーでは原作者の意向に従い、不本意ながら下手クソに描いてる。
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