2024/02/03
【毎日がエンタメ】台湾ダイエット“埋線”を試してみた結果(前編)
ある日、テレビを見ていて目が釘付けに。
台湾ダイエットに関する情報が放送されていたのだ。
その名も“埋線(マイシェン)”。
お腹など贅肉に注射で糸を埋め込むというダイエット法。
その糸が脂肪に刺激を与え、同時に薬を飲むことで新陳代謝を高めて脂肪燃焼を促す。糸は2週間程度で溶けてなくなるという。
デブに限ってフットワークは意外に軽い。
迷うことなく台湾へと飛んだ。
とはいえ、施術を受けられるのは言葉が通じない台湾の病院。いくら台湾が親日でも不安しかない。
そこで、台湾に住んでいる美人コーディネーターのサキちゃんに病院での通訳をお願いした。
聖地でもなんでもなく、ごく普通の医院だった。
けれど「楽して痩せられる場所」なのだ。もう聖地にしか見えないし、パワースポットのようにも感じられた。
その興奮だけで脂肪燃焼しているように思えたから不思議だ。
まずは受付で問診票をもらい、必要事項を記入する。名前と連絡先を記入するだけなので簡単だった。
次はサキちゃんと一緒に診察室に入り、体重測定と問診。
サキちゃんは心優しい女子なので「うわっ、デブ!」とは言わなかったけど、体重計の針の振り幅を見て、すぐに目をそらしてた。
見てはいけないものを見た。そんなふうに思ったに違いない。
ここで医師から“デブ認定”されると、へんな衣類を渡される。
それは、とても“ストライプ”とは呼べないような縦ジマのヨレッヨレのパンツだった。
サキちゃんは優しい。「へんなパンツですね」とは言わず、「大丈夫です」と応えて、そっと目をそらした。
彼女にしてみたら、見たくもないものを次々と見せられているのだ。
「大丈夫です」と言うほかなかったのだろう。
こうして施術が始まった―。
<後編に続く>
執筆者プロフィール
児玉愛子(らぶこ)
韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。
さわ
フリーランスのイラストレーター。海外のガイドブックやコスメ本等を担当。
当サイトのイラストエッセーでは原作者の意向に従い、不本意ながら下手クソに描いてる。
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