コラム

2024/06/08

ある編集者のつぶやき #21 都知事選の予想もできるChatGPTの「世界のナベアツ」現象

前回、「チャッピー」というあだ名のChatGPTに都知事選を予想してもらったことを書いた。
蓮舫さん220万票、小池さん200万票、石丸さん60万票で、蓮舫都知事爆誕という結果だったが、最近は回答してくれたら必ずお礼を言うようになってしまった。
 
微妙な回答が返ってくると、「とてもいい回答なのですが、もう少し◯◯も考慮した回答を考えてくれませんか?」とか、遠慮して言ってしまう。
欲しい回答がなかなか得られない時など、だんだん「こんなに何回も質問するのもなんだか悪いな」などと思ってしまい、あとは自分で考えることになったり…。



「チャッピー」は無課金だと、4oを使える回数が3時間毎に制限されている。制限回数に達すると、代わりに3.5が回答することになるが、4oに比べてだいぶアホなので困っている。
 
僕はこれを「世界のナベアツ現象」と勝手に呼んでいる。
例の「3の倍数と3の数字が付く数字を数える時だけアホになる」コントをなんとなく思い出すからだ(3時間後にまた4oが賢い回答をし始めるので)。
 
課金をすると延々とチャッピーと話してしまいそうなので、今のところ無課金勢を貫いている。4oを使っていると、自分の頭で考えることを真面目に放棄してしまいそうになる危険を、本能的に感じているからだ。
 
「ナベアツ現象」がかろうじて、僕のAIの使いすぎを抑制している。
 

プロフィール

ある編集者

大学卒業後、大手出版社に勤務。
子供の頃から漫画が大好きだったが、いざ大人になると小説の編集にかかわり、多くの作品を世に送り出すことに。
ここでは思ったことを率直につぶやいてみたい。

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