2025/05/02
《藤田久美子の旅エッセー》『1984』の島、ジュラ島にフェリーで渡る。<前編>
アイラ島ポートアスケイグに停泊している漁船。ジュラ島へはフェリーで10分ほど。
スコットランドのジュラ島は、ゲール語のジュラが「鹿」を意味する通り、たくさんのアカシカが生息している島だ。
この島への交通手段は、アイラ島ポートアスケイグからのフェリーのみである。30㎞ほどしか離れておらず、カリラ、ブナハーブン、アードナホーの蒸溜所からはジュラ島を間近に臨むことができる。
カリラ蒸溜所から見えるジュラ島の山並み。
ちなみに、映画『ジュラシック・パーク』のジュラは、スイスとフランス国境に広がる山脈の名が由来となっている。ジュラ山脈は、アルプス山脈の北側に位置する。
余談だが、『ジュラシック・パーク』の主役とも言うべきティラノサウルス・レックスは、ジュラ紀よりも新しい時代、白亜紀の終わり頃に生息していたとされる恐竜である。
ジュラ島は、アイラ島とほぼ同じ東京23区くらいの面積に人口はわずか200人ほど。鹿は5000頭くらい住んでおり、かつてはジュラ島での鹿狩りのためにアイラに別荘を持つ貴族がいたという。
アイラで宿泊したホテルは、その当時の建物を利用していて、そこかしこに鹿の角が飾られていた。
ホテルのエントランスホールも朝食のダイニングにも鹿の角の装飾が。すべてこの建物のかつての所有者の獲物だそうだ。
<つづく>
藤田久美子
ライター・エディター・トランスレーター。トレンド誌、ビジネス誌の執筆、編集のほか、IT系を中心に翻訳者として活動。著書に「大事なことはみんなリクルートから教わった」(共著・ソフトバンク文庫)、「松本隆のことばの力」(集英社インターナショナル新書)など。
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