2024/09/01
【毎日がエンタメ】フランス旅行 (10)ここにきて訪れた最大の悲劇
<前回からの続き>
やっとAirbnbの部屋に入ることができた私たち。
試練はまだまだ終わらず…。
まずはAirbnbの室内が異様に臭かった。
「誰か吐いたんじゃないか?」ってぐらい、排水管から強烈なニオイを放ち、部屋全体に充満していたのだ。
いいニオイがするジェリーさんと臭い部屋。
ジェリーさんのいいニオイを完全にかき消すほどの臭さだった。
そして「ジェリーさんが帰る」という段階になって、明らかになったのが…
今度は「トイレのドアが開かない事件」(涙)。
トイレのドアがどうやっても開かないのだ。
見ると、明らかに建て付けが悪い。
ドアの形が歪んでおり、それを無理に閉めたため、開かなくなってしまったのだ。
こればかりは力づくでジェリーさんが開けてくれたが…
それは火を見るよりも明らかだった。
もはや開け閉めの練習は必要ない。
「滞在中はトイレのドアを閉めない」これが重要事項となった。
そしてジェリーさんは帰っていった。
長かったフランス旅行の一日目はこんな感じだった。
たぶん、ここ数年で一番深い眠りだったと思う。
<つづく>
*****
A航空から支給されたのは無地のTシャツのみ。スキンケア用品や風呂、洗顔用品は翌日、スーパーで調達するしかなかった。
また、Airbnbの所有者にも連絡し、部屋のドアが開けづらいこととトイレのドアが完全に壊れていることを伝えたものの、「言いがかりだ」と返事が来ただけだった。
執筆者プロフィール
児玉愛子(らぶこ)
韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。
さわ
フリーランスのイラストレーター。海外のガイドブックやコスメ本等を担当。
当サイトのイラストエッセーでは原作者の意向に従い、不本意ながら下手クソに描いてる。
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