海外旅行

2026/09/30

《藤田久美子の旅エッセー》公共交通のロープウェイで空中散歩を楽しむ

藤田久美子 旅エッセー パリ ロープウェイ
全長は4.5㎞。日没近くになると夕景が美しいそうだ。
 
 パリの郊外に、公共交通機関としてのロープウェイが開業したのは2025年12月である。地下鉄やトラムを延伸するより、費用もかからず工期も短く済むという利点により採用されたと、開業時の新聞記事に紹介されている。



 郊外の住宅地と、パリを中心にしたメトロの駅を18分で結ぶこのロープウェイが完成する以前、渋滞する時間帯はバスで1時間近くかかっていたという。
 
 ロープウェイのゴンドラは10人乗りで、平日の昼間は乗客も少なく、遠くにはエッフェル塔も見ることができる。

藤田久美子 旅エッセイ パリ ロープウェイ 
ゴンドラは全部で105台。30秒間隔で運行されている。
 
 パリ市内から郊外に向かってメトロの8号線の終点で降りると、ロープウェイの駅は歩いてすぐ。メトロとは別料金だが、パリを中心にした公共交通の共通カードやスマホアプリで乗り降りできる。
 
 JRの大船駅から、SuicaやPASMOで乗車できる江の島行きの湘南モノレールをイメージしてもらうと近いかもしれない。

藤田久美子 旅エッセー パリ ロープウェイ
懸垂型の公共モノレールは国内に千葉都市モノレールと湘南モノレールの2路線のみ。アップダウンが意外に激しくスピード感があり、外国人観光客にも人気。
 
 ロープウェイを乗って行った先は住宅地なので、降りても観光するようなものは何もない。江戸時代から人気の観光地・江の島が待っている湘南モノレールとの大きな違いだ。乗り物好きの人にのみ、おすすめする。
 

 

藤田久美子
ライター・エディター・トランスレーター。トレンド誌、ビジネス誌の執筆、編集のほか、IT系を中心に翻訳者として活動。著書に「大事なことはみんなリクルートから教わった」(共著・ソフトバンク文庫)、「松本隆のことばの力」(集英社インターナショナル新書)など。

執筆者プロフィール

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