2024/06/30
ネコろんで読む英語コラム (13)6月の花嫁
若者の非婚化が進みつつある今、ジューンブライドという言葉はもはや死語かもしれない。
私が二十代の頃、日本はバブルで浮かれており結婚式もこれでもかというくらいに派手にするカップルが多かった。何度もお色直しをしたり巨大なウェディングケーキが登場したり。スモークが焚かれるなか新郎新婦がゴンドラで登場なんていうのもあった。
そして、せっかく式を挙げるならジューンブライドにちなんで6月がいいという女性も少なからずいて、なにもわざわざ雨の多い6月に挙式しなくてもいいのにと思ったものだった。
June bride、すなわち6月の花嫁であるが、由来はギリシャ神話までさかのぼる。
全知全能の神ゼウスの妻であるJuno(ジュノ)は結婚や出産を司る女神。このJunoが六月を意味するJuneの語源でもあるのだが、ここから6月に結婚すると生涯幸せになれると言われるようになった。
またヨーロッパでは春先は農作業で忙しいため結婚を避ける傾向にあり、6月にようやくそれが解禁されて一気に結婚するカップルが増えたという説もあるようだ。
June brideに限らず、英語の語源や由来はギリシャ神話やローマ神話にあることが多い。私たち日本人からすると神話なんてピンとこないかもしれないが、ヨーロッパの人にとっては非常に身近な存在なのだ。
ちなみにJunoはギリシャ神話ではジュノだがローマ神話ではユノ。微妙に発音が違う。
六月に限らず、英語の月名の多くがギリシャ・ローマに関係している。
一月を表すJanuaryはローマ神Janus(ヤヌス)が語源で、昔『ヤヌスの鏡』という少女漫画があってテレビドラマにもなったので知っている人もいるかもしれない。
英語を学習するならギリシャ・ローマ、ラテン語、そして聖書の知識があったほうがよいとよく言われる。
なぜなら語彙の多くがそのあたりから来ているからである。
これは日本語も同じで、仏教や神道由来の単語や表現はたくさんある。言葉は文化、風俗、宗教と切っても切り離せないものなのだなと、6月の雨に降られながら思うのだった。
執筆者プロフィール
Yumi
English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。
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