コラム

2026/07/26

ネコろんで読む英語コラム (69)2000年の時を超えて日本で定着した“無双”って英語では?

若者文化に疎い私でもよく目にするスラングに「無双」がある。
「〇〇無双!」とか「無双する」というのを初めてみたときは何のことだろう?と思ったものだが、元は中国の故事「国士無双」から来ているらしい。
 
漢を建国した劉邦の天才軍師・蕭何(しょうか)が、大活躍した伝説の武将・韓信(かんしん)のことをこう評したのが始まりといわれている。
なんと、漢の時代から2000年の時を超えて日本でネットスラングとして定着した奇跡のワードなのだ。

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この「無双」だが、本来は歴史上の英雄や強い武人を指す言葉だったものがゲーム文化を通して広まり、今はもっとカジュアルに「圧倒的に強い」とか「無敵」という意味で使われるようになった。



いつしか戦いとはまったく関係のない文脈でも使われるようになり、「この冬は黒のタートルが無双(着回し最高)!」とか、「プチプラコスメで無双する」みたいなキャッチコピーを見かけるまでになった。言葉の進化って面白い。
 

 
ちなみに、英語で無双は「〇〇mode」がニュアンスとして近いように思う。
 
スポーツやゲームなどでよく使われるのが「Beast mode」。直訳すると「野獣モード」で、誰も手が付けられないくらいに圧倒的な強さで無双している状態を指すフレーズ。
ほかにも「God mode」などもよく見かける。こちらはそのまんま「神モード」ということで、やはり元はゲームの裏技を指して使う言葉だったものが日常会話でも使われるようになった。
 
ゲーム文化はもはや人間のコミュニケーションと切っても切り離せないものになりつつある。
ゲームといえばテトリスと猫のパズルくらいしかしない私だが、こういった言葉の変遷を見るにつけサブカルチャーの影響力には圧倒されるばかりだ。
 

執筆者プロフィール

Yumi

English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。

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