2025/11/18
ネコろんで読む英語コラム (54)メラニア夫人から動物に至るまで、なぜかネガティブな意味合いの“トロフィー”

トロフィーワイフという言葉は日本でもそれなりに認知されていると思うが、トロフィーハントまたはトロフィーハンターはどうだろうか。
Trophy wifeとは金や権力のある年嵩の男性が自己顕示欲のために迎えた若く美しい妻のことを指す。いわば侮辱的なニュアンスのある言葉で、先月来日した米国のトランプ大統領の妻メラニア夫人もまたトロフィーワイフと揶揄されてきた。
同じように、トロフィーハントも良い意味では使われることはない。
主にアフリカあたりで今も行われている狩猟のことで、かつてはヨーロッパなどでスポーツハンティングといわれたりもしていた。
食べるためや生活のためではなく、娯楽として動物を狩る行為は昨今では倫理的に良くないとされるため、大っぴらにトロフィーハントが行われることはなくなった。だが、ライオンや狼といった猛獣を狩って自慢したいという人が後を絶たないのが実情である。
トロフィーハンターのためのライオン牧場などもあり、動物愛護の観点からも問題視されている。
これらの動物は自然界では絶滅の危機に瀕しているものもあり、啓蒙運動もなされているが、アフリカなど一部の貧しい国では貴重な観光資源になっているといった背景もある。事はそう単純ではないようだ。
それにしても、本来であれば勝利の象徴として手にするtrophyが、ネガティブな意味合いで使われているのは興味深い。
トロフィーワイフ、トロフィーハントと続いて、次に来るのはなんだろう。
そんなことをふと思う秋の夜長であった。
執筆者プロフィール
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Yumi
English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。
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