2024/06/01
【ジェリー・ヤンの世界撮りっぷ】白黒好きの僕が東京のストリート写真では“カラー”も好きなワケ
前回の「引き算」の話の続きになるが、僕が東京のストリート写真でカラーも好きな理由は、単純に「引きやすい」からだ。
世界中の現代的な大都会に、色鮮やかな看板広告やネオンなどのイルミネーションが大量にあるのは一般的だ。だからカラー写真でも楽しいことはもちろんある。
香港のカラー写真はまさにこれだ。
押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や続編『イノセンス』も、足し算のアニメで素晴らしく、引き算で香港カラーイメージも表現できた。
でもそこまでちゃんと美学を伝えられる作品はやっぱり少ない。
大都会のカラー写真はほとんど飽きられやすいタイプだ。
例えば、ニューヨークのタイムズスクエアといえば、皆さんはすぐにカラフルな写真が頭に浮かんだよね?
でもそんな写真を何回も見ることはない。ただただ「あ、タイムズスクエアいいね!」っていう浅い感想を口にするだけだ。
僕にとって東京は違う。
世界的に尊敬される建築家たちが造った作品はもちろん、利益優先のデベロッパーの商業施設と住宅でさえも「空白」をよく入れてる。そこで多分、日本人特有の侘び寂びの美学が効いていると思う。
結論的に、東京でいろんな場所に入れてくれる「空白」のおかげで、ビューファインダーを通して引き算しやすくなるということだ。
なので、僕は東京で撮るストリート写真は、カラーも好きだ。

©Jerry Yang
プロフィール
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Jerry Yang(ジェリー・ヤン)
フランス・パリを拠点とするベンチャーキャピタル投資会社「HCVC」のゼネラル・パートナー。
台湾の高雄で生まれ育ち、起業家として台湾からシリコンバレーへ。渡仏した後、ベンチャー投資を行う。
趣味で世界各地を旅行し、撮影した写真が「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたこともある。
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