写真・アート

2024/05/25

【ジェリー・ヤンの世界撮りっぷ】足し算していく“絵”とは違って、“写真”は引き算が大切

皆さん、「絵は足し算、写真は引き算」という話は聞いたことある?
 
同じ二次元の創作だが、“絵”は何もない紙やキャンバスの上に、一筆一筆イメージを足していく作業。
もちろん塗り替えて修正することもあるが、基本的に作り側の考え方としては「何を足そうか?」ということだ。
 
“写真”は逆だ。
すでに三次元の空間に置いている建物、植物、人造物、動物、人間、ゴミ、山、川、木、石、砂、海などをビューファインダーやレンズで切り取って、「どうやって上手く二次元の画像を作ろう?」ということになる。
 
つまり、大量にある情報を圧縮して、表現したいものをシンプルに伝えることだ。



前回話した白黒写真は、カラーという情報をすでに切り取ったもの。いわば、作業の半分が済んでいるから構図に集中できる。
 
カラー写真の場合、鮮やかな色彩で人の目を引くメリットもあるが、逆に「うるさい」「うんざり」「バランスが悪い」「目障り」という悪い感情も持たれやすい。
 
つまり、カラー写真のポイントは「二次元のフィルムやセンサーに、どうやって自然や人工的な色を組み合わせるか」ということだ。
 
ジェリー・ヤン 世界撮りっぷ 写真の撮り方 カラー写真 白黒写真 ライカ
©Jerry Yang

プロフィール

Jerry Yang(ジェリー・ヤン)

フランス・パリを拠点とするベンチャーキャピタル投資会社「HCVC」のゼネラル・パートナー。
台湾の高雄で生まれ育ち、起業家として台湾からシリコンバレーへ。渡仏した後、ベンチャー投資を行う。
趣味で世界各地を旅行し、撮影した写真が「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたこともある。

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