コラム

2025/10/03

ネコろんで読む英語コラム (52)“デマ”の語源とは!?

X(旧Twitter)を見ていると、デマがどんどん拡散されている恐ろしさを感じることがある。
 
ちなみにこの“旧Twitter”っていつまで書かなくてはいけないのだろう?
元AKBとか元SMAPみたいに、いつまでたっても取れないものなのだろうか。
XだけだとバンドのX(Japan)と混同しそうだからつい“旧Twitter”をつけたくなってしまうのは私だけだろうか?
 
Twitterの話はさておき、この“デマ”という言葉の語源が何かご存知だろうか。
カタカナ2文字だから、おそらく外来語の略語ではないか。そう考えたあなたはなかなか鋭い。

明場由美子 英語コラム レオ 英語 デマ

実はこれ、英語ではななくドイツ語から来ている。



英語でデマは false rumor(誤った噂)または false information(誤った情報)。
ドイツ語のdemagogy(デマゴギー)は政治的に扇動することを意味する。なので日本語のデマとは微妙にニュアンスが異なる。
 
英語でもdemagogyという単語はあるが、ドイツ語同様に民衆扇動という意味で使われる。
意図的に民衆を扇動しようとSNSを巧みに使って嘘の情報を流す政治家やインフルエンサーもいるが、日本語の「デマ」はもっと広い意味で使われている。
ひょっとすると最初は民衆扇動的な意味で使われていたのかもしれない。
 
言葉は年月とともに意味や使用法が変わっていく。私が子供の頃と今とでは日本語も随分と変化したように思う。
言語感覚もアップデートしていかなくてはいけないと感じる今日この頃である。

執筆者プロフィール

Yumi

English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。

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