2025/05/12
【毎日がエンタメ】コラム #11 映画『サブスタンス』
©2024 UNIVERSAL STUDIOS
公開日:2025年5月16日(金)
サブスタンス
50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)

容姿の衰えから仕事が減少したエリザベスは、再生医療“サブスタンス”に手を出してしまう。
注射した途端、エリザベスの背中から現れたのは“スー”(マーガレット・クアリー)

たちまちスターダムを駆け上がっていくスーだったが、そこには「一週間ごとに入れ替わらなければならない」という絶対的なルールがあった。
ところが、スーが次第にルールを破りはじめ―。
*****
最後まで観て思った。
私がスーでもズルをする。
7日ごとに元の身体に戻るなんて絶対にイヤだ。ずっとスーでいたいと思ったはずw
この映画はそんなふうに考えてしまうこと自体への警告ともいえる。
ジャンルは“ホラー”かもしれないが、もっと言うと“美容ホラー”なんじゃないか。
現代における行きすぎたアンチエイジングやルッキズムに警鐘を鳴らすブラックユーモアのようでもある。
デミ・ムーアが「ここまでやるか!?」ってぐらい狂気に満ちた演技で臨んだ『サブスタンス』。もはや演技力云々ではなく、怪演といっていい。
映画に登場する男たちはクソすぎて、50歳のエリザベスのテレビ出演を「テレビで屁をこくのと同じ」と言い放つ。
オーディションでは「鼻の代わりに顔にオッパイがついてればな」と望んだり。
まぁ、私自身も「ずっとスーのままがいいよね」と思ってしまった時点でウンコなんだけどw
やがてスーは大暴走。とんでもない阿鼻叫喚のラストを迎える。
この流れでハッピーエンドなんてあるはずがない。
執筆者プロフィール
![]()
児玉愛子(らぶこ)
韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。
あわせて読みたい
-
2024/05/08
思わず涙腺崩壊! 世界で最も有名な犬は万国共通の愛されキャラ
-
2024/05/22
『シックス・センス』のsenseに関係した単語がまぎらわしい
-
2025/02/20
80年代の名作『愛と青春の旅だち』の原題が『士官と紳士』の謎
-
2024/07/10
人気ドラマ『エミリー、パリへ行く』にも登場するサントロペの今
-
2024/01/01
フランス料理の奥深さと匂い立つ官能美 映画「ポトフ」
人気記事ランキング
-

2024/11/5
お一人様でも大丈夫! 私の中のNo.1カムジャタンはコレだ!
-

2024/1/5
海外旅行で食べるべき“絶品グルメ“ #1 ナクチトゥルチギ
-

2025/1/10
《台湾みやげ》大人も子供も喜ぶ「無印良品」のホッコリお菓子
-

2025/8/12
松山空港で暇つぶし! 〜移動も楽チンの松山空港国内線エリア~
-

2025/3/1
人中が長いとなぜダメなのか? 簡単に人中を短く見せる方法
LINEで更新通知が届きます!





