コラム

2024/10/10

ある編集者のつぶやき #36 【2ちゃんみたいなメルカリ?】クレイグスリストというデジタル全盛時代の異端児企業

僕は物質にあまり執着がないので、ジモティーやキャロットといったサイト、セカンドストリートやトレファクなどは積極的に活用する。たまにはメルカリも使う。
 
そこで最近、アメリカのクレイグスリストというサイトに改めて興味を持っている。
 
1995年にクレイグ・ニューマークが立ち上げたこのサイトは、そのシンプルさで多くの人々を未だに惹きつけている。
 
craigslist(画像は公式HP
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まるで2ちゃんねるみたいなシンプルさ
 
派手なデザインや複雑な機能は一切なし。ただテキストと簡素なレイアウトで構成されたUI(ユーザーインターフェイス)は、どこか懐かしささえ感じさせる。



 
面白いのは、そのシンプルさが高い利益率につながっていることだ。
大規模な人員や広告費を必要とせず、運営コストを極限まで抑えている。その結果、十数人の従業員で一説では年間数億ドル(日本円で1,000億円近くらしい?)もの売上を上げているというから驚きだ。
 
写真の掲載も可能で、必要最低限の機能はしっかり備えている。
ユーザー同士の直接的なやり取りを促進し、地域密着型のコミュニティを形成している点も魅力的だ。
 
メルカリのような最新のサービスと比較すると、機能やデザインで劣る部分もあるかもしれない。
しかし、このシンプルさこそがクレイグスリストの強みであり、持続可能なビジネスモデルを築いている。
 
派手さに頼らず、シンプルさでこれほどまでの成功を収めるクレイグスリストは、まさにデジタル時代の異端児だ。

プロフィール

ある編集者

大学卒業後、大手出版社に勤務。
子供の頃から漫画が大好きだったが、いざ大人になると小説の編集にかかわり、多くの作品を世に送り出すことに。
ここでは思ったことを率直につぶやいてみたい。

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