2024/06/21
【毎日がエンタメ】フランス旅行 (3)チャレンジしますか?
<前回からの続き>
フランス旅行のメンバーは3人だった。
私とTちゃんはイギリス経由でパリ入り。
もう一人のCさんはドイツのミュンヘン経由でパリ入りすることに。

出発の朝、私とTちゃんがロンドンから乗る予定だった乗継便が欠航。現地での乗継をめぐって長々とカウンターで足止めされたが、ドイツ経由のCさんもまたトラブルに見舞われていた。
Cさんが搭乗予定だった羽田空港からの便の出発時刻が大幅に遅れることになったのだ。

羽田空港での出発時間が大幅に遅れるとなると、ドイツでの乗り継ぎが難しい。
というわけで、私やTちゃんが乗継便のことでカウンターにいるとき、Cさんも別のチェックインカウンターで乗継の相談をしていた。

ここでの説明によると、ドイツで相当急がないとパリ行きの便に乗ることができない。

しかも、その便を逃すとCさんは3時間もミュンヘンで時間を潰さないといけないのだ。
当然、パリ入りの時刻も遅くなり、そうなるとホテルに到着するのが深夜になってしまう。
私たちもパリの空港でCさんのことを待ちたくない。
航空会社の方がCさんに聞いた。

突然出てきた“チャレンジ”という言葉に戸惑うCさん。
“チャレンジ”といわれると、まるでクイズ形式でチャンスをもらったかのような印象を受ける。
説明によれば、羽田発の出発の遅れは、上空で時間を巻いて取り戻すことが可能らしい。

運がよければ、ほぼ予定どおりにミュヘンに到着するかもしれないのだ。

だが、運が味方してくれなければ、ミュンヘンへの到着が大幅に遅れ、パリ行きの便に間に合わない可能性もある。
チャレンジしたのはいいが、それが失敗に終わった場合、ミュンヘンで次の便を待たなければならない。
Cさんは少したじろいだあと答えた。

てか、他に選択肢もないのだから、そう答えるしかなかったのだろう。
私とTちゃんは羽田空港でその話を聞いたとき驚き、内心「マジか!」と思った。

下手したら、先にパリに到着した私たちが3時間もCさんを待つ羽目になるからだ。
私とTちゃんのロストバゲージの不安と、Cさんのチャレンジ。

それは海外旅行のワクワク感とは程遠い緊張感だった。
フランス旅行は旅立つ前の羽田空港の時点で、かなり危険な香りが漂っていたのだ。
<つづく>
*****
思えば、旅立つ前から少し疲れていたかもw
執筆者プロフィール
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児玉愛子(らぶこ)
韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。
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さわ
フリーランスのイラストレーター。海外のガイドブックやコスメ本等を担当。
当サイトのイラストエッセーでは原作者の意向に従い、不本意ながら下手クソに描いてる。
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