観劇

2026/01/25

【今日も感劇日和】ちょっと不思議なテイストのミュージカル~『クワイエットルームにようこそ The Musical』

『クワイエットルームにようこそ The Musical』
クワイエットルームにようこそ 松尾スズキ 咲妃みゆ 松下優也

公式HP
 
2006年の芥川賞候補にもなった、松尾スズキさん原作の作品。
2007年には映画化もされ大きな話題を呼んだらしい・・・が、私はどちらも未見。
そんな作品が、松尾スズキさん演出によりミュージカル化された!
 

 
バツイチで28歳のフリーライター明日香(咲妃みゆ)が、ある日病院に運ばれる。
目覚めると、そこは見知らぬ部屋。
「クワイエットルーム」と呼ばれる、女性専用の精神科病院の閉鎖病棟だった。
 
明日香は、睡眠薬が原因で意識を失い、オーバードーズをした自殺志願者とされてしまったのだ。
この病棟で彼女は様々な入院患者や看護師と出会い・・・という感じのお話。



「女性専用の精神科病院」なんて聞くと暗いイメージがあるけれど、このミュージカル、2幕の中盤くらいまで、とにかく笑わせてくる!
こんなに笑っていいの?、と思うくらいに(笑)。
 
音楽とダンスがふんだんで、キャストのテンションも高く(スキルも高い!)、作品の放つエネルギーに吸い込まれていくようだった。
セリフや歌詞には、普段あまり聞かないような、口にしてはいけないような言葉も多くてドキッとしたりもするが、明るい演出が深刻さを上手に隠していた。

クワイエットルームにようこそ 松尾スズキ 昆夏美 桜井玲香

公式HP

主演の明日香を演じる咲妃みゆさん。
お芝居も歌も、めっちゃ上手い(拍手)。
明日香という人物が愛おしくてたまらなくなった。底力を見せてもらったなぁ。
 
明日香の恋人で、バラエティ番組の放送作家役の松下優也さん。
長髪の「ちょっと変な人」なんだけど、これまた最高にハマってた!
今や、こういう癖のある役をやらせたら右に出る者がいないと思わせてくれるほど、不思議ちゃんなのに魅力的だった(笑)。
歌声も味があるんだよねぇ。
 
昆夏美さんと笠松はるさんは入院患者役で出演、という豪華なキャスティング!
笠松さんは藝大卒の元「劇団四季」で、クリスティーヌなども演じていた実力派。
2幕に咲妃さん、昆ちゃん、笠松さんの3人で歌うシーンは耳福で、ずっと聴いていたかった。
 
2幕の後半にはそれぞれの人物の背景が明らかになっていき、切なくなってくる。
明日香は決して特別な人ではなかったし、心の中で様々な事情をもつ登場人物たちに誰かを重ねていた。
ラストは、前を向いて進もうとする明日香に
「自分を大切にするんだよ」
「あなたの人生はあなただけのものだよ」
と声をかけたくなったな。
 
クワイエットルームにようこそ 松尾スズキ 咲妃みゆ 笠松はる

観劇した日はカテコ写真OK!
 
劇場には、おじさん世代の観客がたくさんいてビックリ!
松尾スズキ+「大人計画」人気なんだろうね。
いつものミュージカルと客層が違って新鮮だった(笑)。
 
東京公演は2月1日(日)まで。

執筆者プロフィール

RYU

なんの肩書きもない観劇オタク。
2010年のクリスマスに韓国・ソウルで出会ったチョ・スンウによる『ジキル&ハイド』に衝撃を受けて以来、韓国ミュージカルの沼にハマる。
2011年以降、日本と韓国での劇場通いが始まり、ブログ(現在休眠中)やインスタに観劇記録をUPしている。
好きな俳優はチョ・スンウ、ホン・グァンホ、マイケル・K・リー、ヤン・ジュンモ、パク・ウンテ、中川晃教、成河など、数えきれない。

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