2024/03/26
【鈴木さやかのアラフォーからのアゲ美容。】日本人はなぜ白い肌に憧れる?美白文化の背景
現代の日本のメイクはカラフルな色がたくさん存在しますが、西洋の化粧が日本に入ってくるまで、千年以上にわたって日本の伝統化粧の色は基本的に「白、赤、黒」で構成されていました。
白は白粉、赤は口紅や頬紅、黒はお歯黒と眉化粧の色です。
この中の「白」は、古来から白粉で肌を白く見せることが良しとされていました。
現在、NHK大河ドラマ『光る君へ』が放送中ですが、実は『源氏物語』の中にも容姿の美しさを語るのに「白う美しう」という表現があり、この時代から「肌が白い=美しい」と考えられていたと読み取ることができます。
肌の白さは、日に焼ける労働をしない高貴な身分のあかしであり、同時に当時は貴重だった白粉を手にすることができる富裕層に属することを意味していました。
白い肌を美しいと考える美意識は古代から存在していたわけですが、それは白い肌が意味する希少性に人々が憧れ続けたことが背景にあります。
今は昔に比べて、肌の表現もさまざまです。
時には日焼け肌を演出したり、色白な肌を演出してみたり、化粧品の発展により、いろいろなメイクを楽しむことができます。
でも、夏になると美白のCMが増え、いつの時代も美白化粧品市場が活性化しているのは、やはり古来からの美白意識が背景にあるからと言えそうです。
執筆者プロフィール
鈴木さやか
パーソナルカラー診断講師。東京 銀座パーソナルカラー診断/口紅分析サロンBEAUTY MAP代表。
青山学院大学卒業後、11年間株式会社資生堂にて主に商品開発、マーケティングに従事。独立後, 一人でも多くの女性を色やコスメの力で笑顔にしたいという想いからパーソナルカラー診断サロン「BEAUTY MAP」を設立。
今までに5000人以上のパーソナルカラー診断を行う。資生堂での化粧品開発経験で培った「肌色と色の関係」の知見に基づいた口紅分析、パーソナルカラー診断ができることを強みとする。
2021年より2年間渡欧しヨーロッパにてファッション、西洋文化を学ぶ。現在は日本人だけでなく、英語による接客で世界中の方のパーソナルカラー診断にも携わる。
所有資格 色彩検定 1級/色彩検定 UCアドバイザー/パーソナルカラーアナリスト/48タイプ診断アナリスト/骨格診断ファッションアナリスト/ヘア・メイクアップアドバイザー
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