観劇

2025/07/05

【毎日がエンタメ】演技とリアル

映画『国宝』が大ヒット上映中だ。
この映画をきっかけに歌舞伎を観に行く方も多いのではないか。
 
私も先月、友だちのマーちゃんのおかげで『六月大歌舞伎』を観に行くことができた。
イラストエッセー 毎日がエンタメ 歌舞伎

 
菅原伝授手習鑑『寺子屋』では病を装って、わざと咳き込む松王丸。
イラストエッセイ 毎日がエンタメ 歌舞伎 寺子屋

イヤホンガイドによると、この咳き込むシーンは役者によって練りに練ったものになっており、この作品の見どころだという。



ところが、そのシーンの少し前から…。
イラストエッセー 毎日がエンタメ 歌舞伎 寺子屋

 
咳き込む松王丸と、本気で咳き込む観客。
イラストエッセイ 毎日がエンタメ 歌舞伎 寺子屋

それはまさに、演技とリアルの絶妙なコラボのように思えた。(もちろん意図した演出ではない)

 
「見どころ」というわりに集中できなかったが…。
イラストエッセー 毎日がエンタメ 歌舞伎

客席の咳も止まっていてよかった。
 
あらためて、舞台って生モノだなーと思う。

 
*****
映画『国宝』を観て、歌舞伎でも観てみたい演目が増えた。

執筆者プロフィール

児玉愛子(らぶこ)

           

韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。

さわ

           

フリーランスのイラストレーター。海外のガイドブックやコスメ本等を担当。
当サイトのイラストエッセーでは原作者の意向に従い、不本意ながら下手クソに描いてる。

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