日本エンタメ

2025/11/15

【毎日がエンタメ】コラム #21 BE:FIRST脱退直後に…最悪のタイミングとなった“ヒグマドラマ”撮影中止の報道

ネットフリックス 脱退 三山凌輝 ヒグマドラマ
左/羆嵐(新潮文庫)吉村昭著、右/三山凌輝1st写真集 Gaze

 
前回のコラムで懸念していたが、“三毛別ヒグマ事件”をテーマにしたNetflixドラマの撮影中止が決まったようだ。
 
この“ヒグマドラマ”についてはニュースサイトで話題になっているものの、Netflixからの公式発表は一切ない。撮影中止なのか延期なのか判然としないが、現状では再始動が難しいのではないかといわれている。
 


そもそもNetflixのヒグマ作品が突如注目を浴びたのは、人気ボーイズグループ「BE:FIRST」のRYOKIこと俳優・三山凌輝の仕事復帰作になると思われたからだ。
三山は4月に女性とのトラブルが報じられて以来、グループでの活動を休止していた。その後、女優の趣里と結婚。第1子も誕生している。
 
一方、仕事復帰作として明らかになったのがNetflix作品だった。ここで初めて、大正時代に起きた日本史上最大のクマ被害“三毛別ヒグマ事件”の映像化が報じられたのだ。
 
メガホンを取るのは『地面師たち』の大根仁監督でキャストも豪華。主演の山田孝之をはじめ、リリー・フランキーや山本耕史といった大物俳優の名前が並んでいる。三山はクマと戦う青年役で2番手の配役という。
 
作品への期待が高まる中、三山がBE:FIRSTからの脱退を発表したのは今週11月9日のこと。あと1ヶ月ほどで長期ロケのため北海道入りするというタイミングだった。
BE:FIRSTとしての活動を再開させることなく、彼は“元メンバー”となる道を選んだのだ。
 
ところが、奇しくもBE:FIRSTからの脱退を発表した直後にドラマ撮影中止の報道が流れることに…。
北海道のロケ地付近で本物の熊が出没したためだ。
クマと死闘を繰り広げるはずだった三山も、思わぬ熊害に悔しさを隠しきれなかったに違いない。
 
ある編集者の情報によれば、ヒグマは100mを7.2秒で走り、パンチ力は2tにも上るという。マイク・タイソンのパンチ力が450kgといわれ、その4倍以上の威力ということになる。撮影現場に本物のクマが現れたら、とんでもない大惨事になるだろう。
 
とはいえ、三山にとってはBE:FIRSTからの脱退直後の残念な出来事。
これから俳優業に専念しようというときに、あまりにもタイミングが悪すぎやしないか。
 

 

執筆者プロフィール

児玉愛子(らぶこ)

           

韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。

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