コラム

2024/12/14

ネコろんで読む英語コラム (34)アメリカでも認知度が低そうなボクシングデーとは?

日本人に馴染みのない海外のイベントといえば、ボクシングデーではないかと思う。
 
本来、私たちには無縁だったはずなのにここ最近すっかり定着してしまった感のあるハロウィーンやブラックフライデーと違い、ボクシングデーはいまだその名称を聞いたことすらないという人の方が多いのではないだろうか。
 
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Boxing Dayってみんなでボクシングする日? ボクサーのための休日?
なんて思う人もいるかもしれない(私はそう思っていた)。
 
同じ綴りだけどあのボクシングとは全く関係がない。
 
イギリスやイギリス文化圏(オセアニアや香港、南アなど)では、クリスマスに働かなくてはならない執事や使用人に対し、家族とゆっくり過ごせるよう翌日26日に休暇を出すという慣習があった。
また、クリスマスにカードやプレゼントを届けてくれた郵便局員をねぎらうために、箱入りのプレゼント(Christmas box)を渡していたことからそう呼ばれるようになったのだとか。
 
ボクシングデーにはセールをするのが慣例だったのが、昨今はアメリカのブラックフライデーセールに押され気味なのだそうだ。
そういえば、アメリカではこのボクシングデーという慣習はない。
 
私がボクシングデーについて知ったのも20代後半くらいで、当時仲良くしていたイギリス人の友人から教えてもらった記憶がある。
 
ひょっとしたらアメリカ人もboxing dayと聞くとみんなで殴り合いをする日だと思うかもしれない・・・なんてことはないか(笑)。

執筆者プロフィール

Yumi

English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。

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