2024/02/29
【鈴木さやかのアラフォーからのアゲ美容。】触れたくなる肌のヒントはオルセー美術館にあり?ルノワール作品から読み解く美肌の条件
先日、ルノワール作品を見に、パリのオルセー美術館を訪れました。
遠くから見たオルセー美術館
ルノワールは人物の描写を徹底的に追求した画家といわれています。肌の表現も計算して描かれており、美肌の条件を作品から読み解くことができるのです。
ルノワールが描く女性の肌には「透き通るような透明感」、「ふっくら感」、「血色感」など、女性が叶えたいと思う肌の要素がすべてそろっています。
なんといっても、絵なのに触れたくなるような「やわらかさ」があります。
例えば「ピアノに寄る少女たち」の絵は、透明感があるやわらかな肌とコーラルピンクの頬が印象的です。
「ピアノに寄る少女たち」オルセー美術館
後ろの少女をよく見ると、手にほんのりピンク色を感じます。
ピンクには肌のくすみを飛ばし、透明感を高め、素肌を美しく見せる効果があります。
ベースメイクでは、ピンク色の下地が肌の透明感をあげてくれることを実感される方も多いと思います。
ここでポイントになっているのはピンクを構成している「赤」。
ファンデーション開発の観点で見ると、「赤」が下地やファンデーションに加わることで皮膚の透け感が強調され、透明感のある肌を作りやすくなります。
下記はオルセー美術館にある「ムーラン・ド・ギャレットの舞踏会」という作品です。
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」オルセー美術館
光と融合したかのような明るい肌の表現が見られます。
ルノワールは「絵画は愛らしく、喜ばしく、かわいらしいものでなければ」という言葉を残したそうです。
私たちの日々のメイクにも活かせそうな言葉です。
肌の表現から見ても分かるように、一貫して幸福な雰囲気を作品から感じます。
大人になればなるほど、くすみをカバーすることに目がいきがちですが、オトナ肌にこそピンクなどかわいい色のアイシャドウや口紅を入れて楽しんでいきたいと感じます。
それにしても、どこまでも美しく豪華なオルセー美術館でした。
オルセー美術館の見学中に入ったカフェの天井画
春が近づいてきています。季節の変わり目は体調を崩しやすくもなりますので、どうぞお身体をお大事に。
執筆者プロフィール
鈴木さやか
パーソナルカラー診断講師。東京 銀座パーソナルカラー診断/口紅分析サロンBEAUTY MAP代表。
青山学院大学卒業後、11年間株式会社資生堂にて主に商品開発、マーケティングに従事。独立後, 一人でも多くの女性を色やコスメの力で笑顔にしたいという想いからパーソナルカラー診断サロン「BEAUTY MAP」を設立。
今までに5000人以上のパーソナルカラー診断を行う。資生堂での化粧品開発経験で培った「肌色と色の関係」の知見に基づいた口紅分析、パーソナルカラー診断ができることを強みとする。
2021年より2年間渡欧しヨーロッパにてファッション、西洋文化を学ぶ。現在は日本人だけでなく、英語による接客で世界中の方のパーソナルカラー診断にも携わる。
所有資格 色彩検定 1級/色彩検定 UCアドバイザー/パーソナルカラーアナリスト/48タイプ診断アナリスト/骨格診断ファッションアナリスト/ヘア・メイクアップアドバイザー
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