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2025/02/20

ネコろんで読む英語コラム (38)リチャード・ギア主演の映画『愛と青春の旅だち』の原題は?

英語コラム ネコろんで読む英語コラム 明場由美子
 
暦の上ではとっくに春でも、まだまだ寒いのが3月。そしてアカデミー賞の授賞式が行われるのもこの季節。
 
トニー賞、ゴールデングローブ賞ときて「最後に本命アカデミー賞が来る!」と昔は思っていたけれど、今はどうなのだろう。
アカデミー賞自体、もうそこまでの権威はないような気がする。



映画のタイトルというと、私が子供のころは必ず邦題がついていたように記憶している。
ただし短くてインパクトのあるものはそのままだった。
たとえば『Jaws(ジョーズ)』とか『The Exorcist(エクソシスト)』とか『Dirty Harry(ダーティ・ハリー)』とか。
 
『Flashdance(フラッシュダンス)』なんかもあった。けれども多くの映画には邦題がついていたように思う。
で、その邦題と元々の英語のタイトルとのギャップに驚いたものだった。

 
リチャード・ギアの出世作『愛と青春の旅だち』なんかは原題がまるっきり違う。
『An Officer and a Gentleman』、直訳すると「士官と紳士」で日本人からすると意味不明。これは“Conduct unbecoming an officer and a gentleman”という米軍の規律が元にあるらしい。
 
「士官や紳士に相応しくない行為をしてはならない」という意味で、なるほど物語は士官養成学校が舞台だったから、アメリカ人ならこのタイトルでピンと来るのだろう。
日本ではウケないと判断した配給会社が“愛”や“青春”というキーワードを入れた邦題にしたのは賢明な判断だったかもしれない。
 
今このコラムを書いている時点ではまだ今年のアカデミー賞は決まっていない。今年はどんな作品が、そして誰が受賞するのか、今から楽しみだ。

執筆者プロフィール

Yumi

English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。

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