観劇

2024/01/09

【今日も感劇日和】『K-Musical Roadshow in TOKYO』

12月14日、有楽町「I’MA SHOW」で催された『K-Musical Roadshow in TOKYO』に参加しました。
 
「K・ミュージカルロードショー」は、韓国ミュージカルの海外交流及び活性化のために、2016年の中国、2022年イギリス、今年10月はBWでリーディング・ショーケースが開催され、今回、ようやく日本で。
 
RYU 感劇日和 観劇 韓国ミュージカル
 
「2023年Kミュージカル国際マーケット」において、プロデューサーにより選抜された5作品が披露されるとのことでしたが、会場に行ってビックリしてしたことがいくつかありました!
 
韓国創作ミュージカル5作品を20分のダイジェストで紹介、ということだったので、てっきり映像にまとめられているのだと思いきや、なんと、この作品に出演されてきた俳優さんたちが生パフォーマンスを見せてくださったのでした!
これは、興奮案件でした(笑)
 
オーディエンスの募集(無料招待)を見て応募しましたが、韓国ミューファンや司会者の加藤和樹さんのファンが集うのだと思っていたら、客席やロビーには、日本の制作会社やミュージカル業界の方々がズラリ!
ここは、日本の会社に作品を紹介&売り込む場所なのだと認識しました(笑)
 
オーディエンスには定員の3倍もの応募があったとのことで、注目度の高さを実感しました。
 
進行は、キム・テイさんと加藤和樹さん。
20分のダイジェスト版を上演した後、作品のPDや演出家などが登場し様々な質問に応える、という流れで進行。(途中休憩15分)
作品は、全てコロナの時期に韓国で上演されたものでした。


紹介された作品とは?

私は全て初見でしたが、どのような作品が紹介されたかというと・・・
RYU 感劇日和 観劇 韓国ミュージカル
 
『드라라라 치과  ドラララ歯科』
ドラキュラの歯医者さんが主人公という、絵本原作の子供向けミュージカル♪
キャッチーな音楽に可愛い振り付けもあって、子ども達楽しめるだろうなぁ、と思いました。
歯磨き促進という役目もあるけれど、ちょっとした友情や家族愛も描かれていて、家族で楽しめる作品でした。
 
『마지막 사건  最後の事件』

「探偵 シャーロックホームズ」を生み出した作家アーサー・コナン・ドイル。
人気作を世に送り出してしまったが為に生まれた、彼の苦悩を描いた作品。
登場人物は、ドイルとシャーロックホームズの2人のみ。キム・ジョングさんとチョン・ミンさんお2人の歌の応酬が熱かったです!
ヒリヒリしました。
1番ストーリーに心惹かれたのは、この作品。
日本だったら誰がやる?、と想像を巡らせました(笑)
 
『신비한 가 不思議な家』

三代続いたカルグクス店を復活させようと、店に住み着いたお化け達が活躍する奇想天外なストーリー。
あっ、このテイストどこかで感じたことあるな?、と思い浮かんだのは、大好きな作品「兄弟は勇敢だった」でした。
伝統的音楽ありラップもありと、5作品中1番多様なジャンルの音楽を聴かせてくれて、楽しかったなぁ。
キャストのみなさんのハーモニーも抜群に良くて、心が浮き立ちました。
 
『봄을 그리다  春を描く』

朝鮮時代、天才的な才能を持ちながら、さすらいの画家として暮らすチュヌと、貴族の娘ファウォンの愛の物語。
ストーリーが、1番グッと迫ってきたのはこの作品でした。
美しい音楽が物語にピタリとハマり、切ない切ない。
チュヌを演じるキム・ジュニョンさんの歌声に心を掴まれ、ファフォンを演じるソ・ハイムさんの涙に、胸いっぱいになりました。
 
『BRAHMUS   ブラームス』

ブラームスの物語というよりも、ブラームスと、彼が愛したクララ・シューマン、そして彼女の夫であったシューマン、3人の物語なのだと受け取りました。
チョ・フンさん、パク・へミンさん、ユン・ヒョンニョルさんは、もうそこにいるだけで絵になる!
その上歌が上手いのだから、引き込まれないわけがないのでした。
5作品の中で、1番スケールの大きな作品だった気がします。
 
どの作品も、キャストのみなさんのパフォーマンスが本当に素晴らしくて、ダイジェスト版ということを忘れてしまうほどでした。
翌日はまた韓国で舞台に立っているような方達ばかりなのに、20分のためだけに来日して下さって感謝、感謝。
 
韓国のミュージカル界のパワーを、これでもかと感じさせられたこのイベント。
100%韓国政府の後押しで実現しているとのことでした。
さて、この中の何作品を日本で観ることができるでしょうね?
1番可能性が高いのは、あれかなぁ?、などと思っています(笑)
観てみたい作品、目白押しでした♪

執筆者プロフィール

RYU

なんの肩書きもない観劇オタク。
2010年のクリスマスに韓国・ソウルで出会ったチョ・スンウによる『ジキル&ハイド』に衝撃を受けて以来、韓国ミュージカルの沼にハマる。
2011年以降、日本と韓国での劇場通いが始まり、ブログ(現在休眠中)やインスタに観劇記録をUPしている。
好きな俳優はチョ・スンウ、ホン・グァンホ、マイケル・K・リー、ヤン・ジュンモ、パク・ウンテ、中川晃教、成河など、数えきれない。

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