観劇

2024/06/25

【今日も感劇日和】劇団四季の新作『ゴースト&レディ』は見ごたえあるぞ~!!

今日も感劇日和 観劇 RYU 劇団四季 ゴースト&レディ ナイチンゲール
公式HP

 
5~6月は観劇ラッシュで、日本でも『シカゴ』(来日公演)、『この世界の片隅に』『ナビレラ』『未来少年コナン』と、本当にたくさんの作品を観てきた。
今日はその中から、5月と6月に一度ずつ観た劇団四季の新作『ゴースト&レディ』について。
 
原作は、藤田和日郎さんという方の漫画『黒博物館 ゴーストアンドレディ』。
相変わらず予備知識はまったくなく、あらすじを読んで、あの「ナイチンゲール」の話だと知る。
 
ナイチンゲールの史実にフィクションを織り交ぜたストーリーで、芝居をこよなく愛するゴーストがナイチンゲールに取り憑くという、ちょっと「うん?」となる話だったが、人気漫画が原作なだけあって、そこはよくできたストーリーだった。
 
ナイチンゲールのことなんて、「戦場で活躍した看護婦さん」くらいの知識しかなかったので、その生い立ちに色々な驚きがあったが、無理なくストーリーに溶け込んでいた。
全体的に耳に残るメロディも多く、帰り道には思わず口ずさんでいたし、様々な仕掛けもあって目にも楽しく、四季が培ってきたノウハウが、ギュッと詰め込まれたミュージカルだと感じた。

 
今日も感劇日和 観劇 RYU 劇団四季 ゴースト&レディ ナイチンゲール
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5月のキャストは
フロー(ナイチンゲール):谷原志音 
グレイ:萩原 隆匡
デオン・ド・ボーモン:岡村 美南
人気も知名度も高い、オープニング公演のキャスト。

 
一方、今月は、
フロー(ナイチンゲール):真瀬はるか
グレー:金本泰潤
デオン・ド・ボーモン:宮田愛
Wキャストのもう1組で。
 
もちろん全員が素晴らしい実力の持ち主なのだが、今日は先日観た2組目のキャストについての感想を!



フロー役の真瀬はるかさん、素晴らしい(拍手)!
感情が手に取るように伝わる演技や表情に吸い込まれた。
ものすごく温かく、人間味があり、愛に溢れたフローで、「ナイチンゲールって、ホントにこんな人だったのでは?」と思えた。
もちろん歌声も文句なしで、すべてにブラボー!、だった。

 
真瀬さんは宝塚出身で、東宝版ミュージカル『エリザベート』では、精神病院でエリザベートになり切った患者を演じていて、いつもその歌声の確かさに感心していた。
彼女の実力をいかんなく発揮できる役にキャスティングされないかなぁ、と思っていたら、劇団四季に入団!!
 
『ウィキッド』のグリンダ、そして今回のフロー(ナイチンゲール)と主役をつかみ取り、個人的には「四季に入って下さって、本当にありがとうございます。」なのだった(笑)。
彼女のグリンダも素敵だったが、私はこの役の真瀬さんにより魅力を感じる。
 
グレーを演じた金本さんは、私にとっては、『ノートルダムの鐘』のカジモドのイメージが強い方なのだが、しっかり大人の男になっていて、抑揚がある柔らかい声が胸の奥深くまで届く感じ。
話す声も歌声も、私の好みにドンピシャだった!!
 
主演のフローとグレー、真瀬さんと金本さんから生まれるケミがたまらなく良くて、ラスト近くで「あ~、この話は純愛物語でもあるのねぇ」と思えたほど。
 
初回のオープニングキャストの3人は、「主役感」が強く、一人ひとりが輝き、キャラが立っている印象だったが、2回目のキャストは、演技が溶け合っていて、ストーリーに広がりや深みを感じた。
 
四季の作品なのに、「キャスト替わりでこんなに作品の印象が変わるなんて!」と驚いてしまうほど、印象が違ったなぁ。
 
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まだまだ“深化”を続けていくだろうから、次は秋にでもまた観に行きたい!

執筆者プロフィール

RYU

なんの肩書きもない観劇オタク。
2010年のクリスマスに韓国・ソウルで出会ったチョ・スンウによる『ジキル&ハイド』に衝撃を受けて以来、韓国ミュージカルの沼にハマる。
2011年以降、日本と韓国での劇場通いが始まり、ブログ(現在休眠中)やインスタに観劇記録をUPしている。
好きな俳優はチョ・スンウ、ホン・グァンホ、マイケル・K・リー、ヤン・ジュンモ、パク・ウンテ、中川晃教、成河など、数えきれない。

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