日本エンタメ

2024/07/29

ネコろんで読む英語コラム (17)アニメのすごさ

子供の頃、アニメや漫画が大好きだった。
学校が終わると家に飛んで帰って、テレビの前に張り付きアニメの再放送を見ていた。
 
当時私が夢中になっていたのは「リボンの騎士」や「ふしぎなメルモ」といった手塚アニメで、他にも「アタックNo.1」や「エースをねらえ!」などのスポ根モノも好きだった。
 
けれども、アニメが好きだと周りに知られないようにしていた。昔は「アニメ好き=変人」というイメージがあったから。
変な子だと思われたくなくて、アニメ好きであることを隠していた私。
 
あれからン十年。時代は変わり、今やアニメは世界に誇る日本のお家芸となった。そのことを痛感したのは、去年の夏アメリカに行った時だった。
 
仕事でロサンジェルスに行くことになり、アナハイムのホテルに滞在した。
アナハイムはディズニーランドがあり、また野球のエンジェルスのホームグラウンドとして有名な郊外の住宅地である。
 
当時のエンジェルスは大谷翔平が在籍しており、飛ぶ鳥を落とす勢いの大谷のことを地元の人たちはどんな風に見ているのか、機会があれば聞いてみようと思っていた。
ところがである。
Uber運転手やホテルの従業員、コンビニや飲食店の店員など声をかけた人たちのうち大谷のことを知っている人は一人もいなかったのである。そう、たったの一人も。
 
実際のところ、アメリカにおいて野球はそこまで人気のスポーツというわけではないのだが、それにしても地元なのに知らないのかとちょっと衝撃だった。



それよりもアニメである。
 
私が日本人だとわかると「NARUTO!」と嬉しそうにアニメの話をしてくるのだ。
アニソンを歌い出す人もいて、日本人なら当然知っているだろうと言わんばかりのノリで話しかけられ困ってしまった。
というのも私は昔のアニメなら詳しいけれど今のアニメは全くわからないからだ。
 
困惑顔の私にあからさまに失望するアメリカ人たち。あああ、そんな顔しないで~。ごめんよ、日本人なのについていけなくて。
 
今や世界の日本に対するイメージは「アニメ」なのだというのがよくわかる経験だった。
海外の人と仲良くなりたいのなら、アニメに詳しくなっておいたほうがいい。ほんと、マジで。
 
みんな、アニメを見よう。
 
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執筆者プロフィール

Yumi

English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。

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