2024/01/30
【今日も感劇日和】『Odessa オデッサ』三谷さん、出会ってくれてありがとう!
『Odessa オデッサ』(公式HP) 東京芸術劇場プレイハウス
出演
柿澤勇人
宮澤エマ
迫田孝也
出演者は3人のみ。
1時間45分のワンシチュエーションもの。
開幕してから、絶賛する感想がTLにいっぱい流れてきていたけれど、どれも内容には全く触れてなかったので、「一体どんなストーリーなの?」と、ワクワクしていた!
そして終演後は、TLのコメントが「絶賛&ネタバレ厳禁」であった理由がよーくわかった(笑)
面白かった〜!!
1秒たりとも飽きることなくのめり込み、大笑いしまくった。
舞台観て、あんなに笑ったの久しぶり。
前情報を全く入れずに観たのは、大正解!
むしろその方が、ずっと楽しめる作品だと思う。
三谷幸喜さんの3年ぶりの新作。
作品のキャッチコピーには、
「登場人物は三人。 言語は二つ。 真実は一つ。密室で繰り広げられる男と女と通訳の会話バトル。」
とあったが、終わってみれば確かにその通り。
厳密に言うと、英語と日本語と鹿児島弁、という3つの言葉が入り混じるけれど(笑)
1つの真実に向かう展開が、今まで見たことがないような形で進み、一体どこに着地するのだろう?、と思いながらとにかく笑い続けていたら、最後は驚くほど見事な着地だった!
三谷さんの舞台を観る度に
「この人,天才!」と思うけれど、今回もやっぱり思った。
「唯一無二の天才!!」って(笑)
3人のキャスト最高だった!
エマさんの英語での演技お見事だったし、終盤の迫田さんのギアチェンジぶりには目を見張ったなぁ。
そしてカッキー(柿澤勇人)は、105分間ずーっと舞台上でエネルギーを爆発させていた。
三谷さんは、『メリーポピンズ』に出演していた柿澤勇人という俳優に一目惚れして、当て書きをして、『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』を創作し、主役を張らせ、その後大河『鎌倉殿の13人』にも抜擢し、そして、この作品・・・・・と来ている。
その度にカッキーの新しい一面に目を見張り、三谷さんに潜在能力を引き出されているなぁ!、と思う。
いい出会いだったんだなぁ。
初めてカッキーの舞台を観たのは、2011年、麻布十番の小さな劇場(客席数120)、今はもうない「アトリエフォンテーヌ」での、『スリル・ミー』だった。
カッキーは劇団四季を退団してホリプロに移籍し、これが移籍後初の舞台出演だった。
今をときめく松下洸平くんが「私」を演じ、カッキー(柿澤勇人)が「彼」を演じた。
たばこの煙が客席に漂うような濃密なスペースで、2人のやりとりにグイグイ引き込まれていった自分をよく覚えている。
あの時はまだ20代前半の未知数だった2人が、10年以上の年月を経て、今、大きく羽ばたいたいることがとても嬉しい。
そして、これからの活躍も楽しみで仕方がない!
おっと、『オデッサ』から横道にそれてしまったけれど・・・・・
この記事がUPされる頃には、東京公演は終わっているかもしれないが、まだ地方での公演は続くので、「チャンスがある方はぜひ!!」と、お勧めしたい作品。
執筆者プロフィール
RYU
なんの肩書きもない観劇オタク。
2010年のクリスマスに韓国・ソウルで出会ったチョ・スンウによる『ジキル&ハイド』に衝撃を受けて以来、韓国ミュージカルの沼にハマる。
2011年以降、日本と韓国での劇場通いが始まり、ブログ(現在休眠中)やインスタに観劇記録をUPしている。
好きな俳優はチョ・スンウ、ホン・グァンホ、マイケル・K・リー、ヤン・ジュンモ、パク・ウンテ、中川晃教、成河など、数えきれない。
あわせて読みたい
-
2024/01/09
『K-Musical Roadshow in TOKYO』
-
2024/02/21
新しい風が吹く!ミュージカル「この世界の片隅に」
-
2024/01/16
一体どうなの? 日本版『ベートーヴェン』
-
2024/04/02
これは観なくちゃ!! 『COME FROM AWAY』③
-
2024/01/23
日韓でスタイルが大きく違う『ダディ・ロング・レッグズ』の魅力
人気記事ランキング
-
2024/2/3
台湾ダイエット“埋線”を試してみたらこうなった<前編>
-
2024/2/9
台湾ダイエット“埋線”を試してみたらこうなった<後編>
-
2024/8/29
用途は…? 有名パイナップルケーキのお手軽サイズを近場で購入
-
2024/5/29
スタローンの主演映画『ロッキー』に出てくる“イタリアの種馬“
-
2024/3/31
“不動産屋”ともいわれるTBSが設立した、世界的大企業の話
LINEで更新通知が届きます!