2024/05/15
ネコろんで読む英語コラム (7)メークインとメインクーン
日本は今、空前絶後のペットブームを迎えており、ペット産業はなんと2兆円規模と言われている。
中でも猫ブームはとどまることを知らず、その経済効果は東京オリンピックを軽く凌ぐほどで、アベノミクスになぞらえて“ネコノミクス”とまで呼ばれるようになった。
国内のペットの飼育数を見ても、2021年には猫が犬を抑えて1位となっている。すごいぞ、猫!
とまあ、世の中こんなに猫にあふれているわけだけど、猫の種類となると案外知られていない気がする。
たとえば、我が愛猫はメインクーンという種類で、アメリカではどこにでもいるメジャーな猫種なのに日本ではまだまだ知名度は低い。どんな猫を飼っているのと聞かれ、「メインクーンだよ」と答えると高い確率でこう返される。
「へぇー、メークインかぁ」
メークインじゃなくてメインクーンです(笑)!
メークインはジャガイモ。
全然違う!と、思わずムキになって訂正してはちょっと引かれてしまう。
それにしてもメークインと間違う人の多さよ。それだけまだメインクーンが日本ではマイナーな猫種なんだろうけど、メインクーン愛好家としてはちょっとばかし寂しい。
ちなみに、じゃがいものメークインは英名がMay Queen(五月の女王)で、実際の発音はメイクウィーンが近いけれど正式名称はメークインとなっている。
猫のメインクーンは英名がMaine Coonで、名前の由来はメイン州(Maine)原産であること、またふさふさの尻尾がアライグマ(racoon)に似ていることからMaine Coonと呼ばれるようになった。家猫としては最大級の大きさで、一般的な和猫の2倍くらいの体長・体重がある。
うちのレオ君は8.5キロほどあるけれど、決して太っているわけではなく(むしろメインクーンとしてはスリムなほう)骨格そのものが大きいのだ。
初めてメインクーンを見た人はその大きさに一瞬「これって・・・猫?」と思うらしく、以前業者の人が来た時に「これはなんという動物ですか?」と聞かれたことがある。
メインクーンは二つ名を“Gentle Giant(穏やかな巨人)”と言い、非常に穏やかな性質を持つと言われているけれど、うちの子は思うとおりにいかないとすぐにシャーするわ噛むわでちっとも穏やかではない。
それでも愛しい巨人であることには変わりがない、我が家の王様猫なのだ。
執筆者プロフィール
Yumi
English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。
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