写真・アート

2024/04/26

【ジェリー・ヤンの世界撮りっぷ】下北沢で撮ったお気に入りのストリート写真

前回の記事の最後の質問について、答えは下北沢だ。正解だった方はいるかな?
 
今は線路街ができ、綺麗でお洒落になったイメージだけど、以前の下北沢のほうがもっと味わい深かった。僕の個人的な意見だけど。
 
今回掲載の写真は、コロナ禍に入る寸前の2019年の冬の下北沢。
当時、駅の周辺で工事が多くて、臨時的なイベントスペースや展示エリアが複数あった。すごく賑やかで面白い冬だった。
 
お祭り気分の街で、すぐに僕の(そして皆の)目を引いたのはこのピエロだ。
ジェリー・ヤン 世界撮りっぷ 下北沢 東京写真 ライカ
©Jerry Yang
 
ピエロについて、人類は“可愛い派”と“怖い派”に分かれるよね。
僕は完全に“怖い派”だ。
 
たぶん、幼い頃にスティーヴン・キングの小説『IT』に影響されたせいだと思う。ピエロを可愛いとか面白いと思った記憶は一度もないかも。
 
でも、この下北のピエロは、派手な化粧と衣装でもすごく優しい笑顔だった。
笑っているピエロが一番怖いと思ってる僕も、この笑顔には心がホッコリした。
暗い真冬の時期だったけど、ピカチュウ好きの女の子とその友だちも同じく幸せな気分だったと思う。
 
こんなふうに、深い意味がないストリート写真も僕は好きだね、たまには。

プロフィール

Jerry Yang(ジェリー・ヤン)

フランス・パリを拠点とするベンチャーキャピタル投資会社「HCVC」のゼネラル・パートナー。
台湾の高雄で生まれ育ち、起業家として台湾からシリコンバレーへ。渡仏した後、ベンチャー投資を行う。
趣味で世界各地を旅行し、撮影した写真が「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたこともある。

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