海外旅行

2024/03/17

《藤田久美子の旅エッセー》「ローマの休日」ごっこは、どこまでできる?

海外旅行 イタリア ローマの休日 聖地 ロケ地 罰金 藤田久美子
スペイン階段を監視する警官
 
 不適切にも、阿部サダヲ主演のドラマにオマージュされてしまった「ローマの休日」だが、オードリーの真似をしたくても、現在、スペイン階段でジェラートを食べることはできない。
 
 2019年から、階段に腰をおろしただけで250ユーロ、階段を汚したら400ユーロの罰金が科せられることになった。



 スペイン階段でジェラート食べてそれを落としたりしたら、今のレートだと約6万円。階段周辺には何人もの警官がいて、座ろうとする人、ジェラートを持ち込む人を片っ端から𠮟りつけている。

 
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コインを投げ入れることが禁止されているわけではないが、事実上できない
 
 アン王女が髪を切ったトレヴィの泉近くの理髪店は現存せず、オーバーツーリズムなローマは、平日でも噴水の周りがあたかもイルカショーでも始まるかのような人だかり。ここにも警官が待機しており、近づき過ぎると警告を受け、噴水のなかで泳いだらこちらも400ユーロの罰金だそうだ。

 
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コロッセオ内に入るには予約必須
 
 Vespaでコロッセオに行くことは可能。国際免許を持参すれば、2人乗りができる車種を24時間80ユーロ程度でレンタルできる。

 
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サンタマリアインコスメディン教会の入口
 
 真実の口に手を入れることもできる。ここも入場料は徴収されないが、口に手を入れた写真を撮りたいなら、長蛇の列を覚悟しよう。

 

藤田久美子
ライター・エディター・トランスレーター。トレンド誌、ビジネス誌の執筆、編集のほか、IT系を中心に翻訳者として活動。著書に「大事なことはみんなリクルートから教わった」(共著・ソフトバンク文庫)、「松本隆のことばの力」(集英社インターナショナル新書)など。

執筆者プロフィール

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