2025/02/13
【毎日がエンタメ】コラム#7 どこまでが真実!? 韓国映画『コメント部隊』で描かれる世論操作
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公開日:2025年2月14日(金)
コメント部隊
国家情報院の世論操作事件を題材にしたチャン・ガンミョン氏の同名小説が原作。
実力はあるものの見栄っ張りな社会部記者イム・サンジン(ソン・ソック)。
大企業「マンジョン」の不正に関する特ダネ記事を出すが、それが誤報と判明して停職処分に。
ある日、謎の情報提供者(キム・ドンフィ)が現れる。
彼は自分のことをネット世論操作を主導するコメント部隊「チームアレブ」のメンバーだと主張。
そして「お金さえ払えば真実を嘘に、嘘を真実にすることができる」というが…。
*****
韓国でも稀にクソつまらない映画がある。
「この映画を韓国人はどう評価したのか?」
気になって韓国の映画レビューを見てみると、ごくたまに満点評価で大絶賛している人がいる。
そして、その違和感ありありのコメントの下には「コメントアルバさん、お疲れ様です」と皮肉めいたコメントが続いているのだ。
これが韓国のコメントアルバ(コメントアルバイト)という存在で、駄作映画を盛り上げるために雇われている…と噂されている。
韓国社会には“同調圧力”というのがある。
「つまらない映画」でも「面白かった」というコメントが増えれば、「面白い」が勝つことも。
本作のセリフの中にもあるが、「流れが変わるのは一瞬」なのだ。
そんな“オンライン世論操作”を描いている『コメント部隊』。
まさか本作はコメントアルバなんて雇っていないよね?
ついつい疑いたくなるほどリアルだ。
執筆者プロフィール
児玉愛子(らぶこ)
韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。
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