日本エンタメ

2026/08/14

【毎日がエンタメ】コラム #29 映画『私はあなたを知らない、』で“愛”と“執着”の境界線を考えた

公開日:2026年8月28日(金)

公式HP
 

私はあなたを知らない、

天涯孤独の西山夕平(坂口健太郎)は天涯孤独の身。ゴム手袋工場で粛々と働きながら日々のルーティンをこなし、寂しさを感じることはなかった。
職場に入ってきたパート社員の紗月(堀田真由)と出会うまでは。
 
彼女によって、夕平の人生は好転していく。
やがて紗月から娘の朝子(倉田瑛茉)を紹介され、彼女がシングルマザーだったことを知る。
3人で“家族”として暮らす中で、夕平はそれまで知らなかった幸せに触れるが…。


*****
そもそも紗月はシングルマザーとして女手ひとつで朝子を育ててきた自立心の強い女性。
一方の夕平は穏やかな日常が続くことを望んでいる。
 
朝子の幸せを願う気持ちは一緒だけど、次第に2人の価値観の違いが浮き彫りになっていく。

毎日がエンタメ 私はあなたを知らない、 坂口健太郎  堀田真由
 
そうやって起きてしまった不幸な出来事。
 
毎日がエンタメ 私はあなたを知らない、 坂口健太郎 早瀬憩 倉田瑛茉

13年後―。夕平はそのまんまだけど、朝子はビジュアルが大きく変化している。朝子の面影はなく、かといって紗月に似てきた感じもしないw
 
夕平の言動については、それって“愛”なの? それとも“執着”?ってところが、過去に観たスペイン映画『トーク・トゥ・ハー』を連想させた。まったく別モノの映画なんだけど。
 
“愛”と“執着”の境界線が曖昧だから、人によって全然違う感じ方になる。
本作の場合、坂口健太郎だから“愛情”と思えても、別の俳優だったら「怖いw」と感じたかもしれない。いや、坂口健太郎であってもやっぱり重い…。
 
いずれにしても、最後まで観るとタイトルが秀逸!
 

『私はあなたを知らない、』予告編
監督:中野量太
脚本:中野量太
出演:坂口健太郎、早瀬憩、堀田真由、倉田瑛茉
2026年/日本・仏/126分/G
©IDKYPs./Pyramide Productions
配給:クロックワークス
公開:2026年8月28日(金)
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執筆者プロフィール

児玉愛子(らぶこ)

           

韓国コラムニスト。韓流エンタメ誌、単行本、ガイドブック等の企画から取材、執筆を行う。
メディアで韓国映画を紹介するほか、日韓関係やエンタメコラムを寄稿する韓国ウオッチャー。

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