国内旅行

2025/07/06

ネコろんで読む英語コラム (47)55年ぶりの万博に思うこと

先日、地元の友人たちと大阪・関西万博に行ってきた。
万博といえば、三波春夫が「こんにちは~こんにちは~」と歌ったあの1970年の大阪万博の印象が強い。
 
というより、私を含め、年配者にとってはそれしか思い浮かばないくらいに強烈な印象があるのではないだろうか。
高度成長期の日本、何もかもが希望に溢れ生活はどんどん豊かになっていく。今のほうがはるかに豊かな時代だけれど、あの頃の眩しさには敵わない気がする。

 
なんてオバサンのノスタルジーはさておき、万博に行って驚いたのはすべてキャッシュレスだったこと。
私は友人にチケット予約も何もかも負んぶに抱っこ状態だったのでそのことを知らなかった。

明場由美子 英語コラム 万博 レオ

クウェート館のレストラン「SIDRA」で食事をすることになった我々一行。注文をするとお会計が先だという。
ウェイトレスさんは日本語ができないようだったので英語で「Can we split the bill?((別々に支払ってもいいですか)」と聞くとOKだというのでおもむろに財布を出したところ、「No no no, no cash!」と言われてしまう。



「えーーー、キャッシュダメなの? 今日のために多めに現金引き出してきたのに!」と衝撃を受ける私に、若いウェイトレスさんが思わず吹き出してしまった。
 
友人たちからも呆れられつつPayPayで支払った私。そこでふと思ったのが、決済アプリやクレジットカードのない人たちはどうするんだろう?そもそも予約も何もかもインターネットやスマホでやらなくてはいけないわけで、お年寄りとか無理なんじゃないの?

 
思い返せば55年前は入場券をその場で買って、すべて現金払いだったはず。
あの頃はこんな時代がやってくるなんて想像すらしなかったんだろうなと思うと、別の感慨がこみあげてくる。
と同時に、時代に取り残されないようにしようと思うのであった。

執筆者プロフィール

Yumi

English Boot Camp代表。英語発音コーチ、著者。東京在住の大阪人。
2010年に開設した英語学習者向けのYouTubeはチャンネル登録者数が19万人を超える。
小学生の時にゴダイゴのタケカワユキヒデのファンになり英語に興味を持つ。
思春期は洋楽(ロック)とアメリカ文化に傾倒し、いつしか英語を教えるように。
著書に『ネコろんで学べる英語発音の本』がある。タイトルからもわかるように大の愛猫家。

画面上部に戻る