2024/06/22
【ジェリー・ヤンの世界撮りっぷ】カンヌとニースの中間にある高級ホテルはあの著名人が愛した場所
カンヌとニースの間にアンティーブという湾岸都市がある。
海外からの観光客がカンヌとニース目当ての方が多いため、よっぽどコート・ダジュールマニアじゃないと、アンティーブに来る人はあんまりいないかも。
でもアンティーブ(特に半島の部分!)に、実はすごく高級なホテルがある。
一番有名なのは、半島の下っ端にある「ホテル・デュ・キャップ-エデン・ロック」だ。
フランス公式のホテルランキングで5つ星より上の「パラス級」を取ってるエデン・ロックが、全世界のセレブ憧れの超高級ヴァカンスリゾート。
7月と8月のハイシーズンの時期は一泊2~3千ユーロ(現在のレートで約33万6千円~50万5千円)からという宿泊料金でも、大体3月や4月でもうすでに完売する。
©Jerry Yang
僕はさすがにエデン・ロックにはまだ泊まったことがないが、半島中部にあるもう一つ老舗「ホテル・ベル・リーヴ」には泊まったことがある。
宿泊料金は決して安くないのに、ベル・リーヴの部屋や施設は多少古すぎるきらいがある。それでも常に満室状態の理由は“あのF・スコット・フィッツジェラルドが20年代ここに住んでたから。”
正確にいえば、あの時代によくある“長期滞在用ホテル”として、奥さんと50号室をレンタルしていたのだ。
それだけじゃない。
ジャズ・エイジと呼ばれた時代の有名人ヘミングウェイやピカソ、アメリカの小説家ガートルード・スタインもよくフィッツジェラルドの客としてホテルでパーティーをしていた。
ベル・リーヴのレストランの壁一面に当時の白黒写真が飾られている。当時、みんなから愛されたカクテルも作ってくれる。
アンティーブを訪ねったら、たとえベル・リーヴに泊まることはなくとも、ぜひテラスでカクテルを一杯試してください。
©Jerry Yang
プロフィール
Jerry Yang(ジェリー・ヤン)
フランス・パリを拠点とするベンチャーキャピタル投資会社「HCVC」のゼネラル・パートナー。
台湾の高雄で生まれ育ち、起業家として台湾からシリコンバレーへ。渡仏した後、ベンチャー投資を行う。
趣味で世界各地を旅行し、撮影した写真が「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたこともある。
あわせて読みたい
-
2024/02/04
【ジェリー・ヤンの世界撮りっぷ】僕がパリで愛してやまない場所
-
2024/06/01
本当は白黒写真が好きだけど、東京の街の撮影はカラー写真もいい
-
2024/06/12
カンヌのビーチクラブで山下達郎さんの歌を聴きながら思うこと
-
2024/03/23
【ジェリー・ヤンの世界撮りっぷ】きわめて完全な左右対称の美学
-
2024/02/19
【ボブの華筆文字アート】風
人気記事ランキング
-
2024/11/22
【毎日がエンタメ】台湾で血便事件<後編>
-
2024/8/6
【毎日がエンタメ】フランス旅行 (8)部屋に入れない事件
-
2024/6/21
【毎日がエンタメ】フランス旅行 (3)チャレンジしますか?
-
2024/9/21
釜山の隠れた名店で食べるデジコギと“幻のキムチチゲ”
-
2024/6/16
【毎日がエンタメ】フランス旅行 (2)出発日に欠航した結果
LINEで更新通知が届きます!