2024/08/22
【ジェリー・ヤンの世界撮りっぷ】異彩を放った“プーリアの息子”は偉大な君主だった
僕のお気に入りのプーリアは、歴史的にイタリア統一前の1861年まで両シチリア王国(1816-1860)の一部だった。
©Jerry Yang
それ以前は、スペインのアラゴン家の支配下にあったナポリ王国(1282-1816)に属していた。さらにそれ以前のプーリアはシチリア王国(1130-1816)の一部だった。
これらはすべてヨーロッパの長い歴史のようでとても混乱するかもしれないけど、僕にとってシチリア、プーリア、ナポリへの情熱を結びつける最大の共通点は、神聖ローマ皇帝のフェデリコ2世(1272-1337、※フェデリーコ2世と発音することも)だった。
©Jerry Yang
2008年に初めてシチリアを訪れ、その長く魅力的な歴史を勉強し始めたとき、フェデリコ2世に魅了された。
パレルモで育ったフェデリコ2世は、ルネサンスが知識と合理主義をヨーロッパに再びもたらす前の暗黒時代でもっとも輝かしい君主の一人であり、もっとも現代的な考えの君主だった。
神聖ローマ帝国の皇帝である父と、シチリア国王の女王である母。その血を受け継いだフェデリコ2世もまた最終的に神聖ローマ帝国の皇帝となり、地中海周辺の広大な土地を支配するようになった。
彼は6つの言語(ラテン語、シチリア語、中高ドイツ語、古フランス語、ギリシャ語、アラビア語)を話し、実用主義な統治者だった。
例えば、彼はたくさんのイスラム教の学者や行政官を雇用していた。単に彼らが優れているからだ。
このため、彼はバチカンと悪い関係に陥り、教皇たちとの長い闘いが始まったんだ。それがまたとても面白かった。
フェデリコ2世はパレルモで多くの年月を過ごし、最終的にはナポリでその大部分を過ごして亡くなったけど、彼の父であるペドロ3世は亡くなるまで彼をプーリアで育てた。
このことが彼に「プエル・アプリアエ(プーリアの息子)」というニックネームを与えた。
彼はその後もプーリアとの強い結びつきを続け、この地域全体に多くの有名な城を建てたんだ。
©Jerry Yang
プロフィール
Jerry Yang(ジェリー・ヤン)
フランス・パリを拠点とするベンチャーキャピタル投資会社「HCVC」のゼネラル・パートナー。
台湾の高雄で生まれ育ち、起業家として台湾からシリコンバレーへ。渡仏した後、ベンチャー投資を行う。
趣味で世界各地を旅行し、撮影した写真が「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたこともある。
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