2024/08/09
【ジェリー・ヤンの世界撮りっぷ】フランスとスペインにまたがるバスク地方で過去には盛大な結婚式も!?
コロナ禍、最初のロックダウンが終わった直後の夏、友だちに誘われてサン=ジャン=ド=リュズで数日間過ごした。

©Jerry Yang
彼女の家族はそこに大きなアパートを持っていて、毎年夏になるとフランスの伝統に従い、家族や親戚が集まって数週間ビーチに行ったり、料理したり、食べたり、走り回る子供たちを怒鳴りながら過ごすんだ。
サン=ジャン=ド=リュズはバスク地方の町なので、本当に特別な体験だった。

©Jerry Yang
バスク地方はフランス南西部からスペイン北西部まで広がっている地域だ。
フランスはどの地方も独自の文化や歴史を持っているけど、バスク地方はさらに特別で「世界中のほかの言語と一切関係ない独自の言語」を持っている。
サン=ジャン=ド=リュズの駅に着いたとき、アナウンスはフランス語とバスク語の両方が流れた。
最初はギリシャ語みたいに聞こえたけど、すぐに違うとわかった。
旧市街を散歩していると、地元の人たちはまったく知らない言語で話していて、僕が「ボンジュール」と言うとすぐにフランス語に切り替えてくれた。

©Jerry Yang
こんな体験をしたのは2008年に初めてシチリアを訪れたとき以来だ。
でも、その経験とも比べられない。
バスク語はまったく別次元だから。
そのせいか、バスク地方を旅行するのはフランス人にとって(そしてスペイン人にも)独特な異国情緒を感じ、国内にいながらまるで別の国にいるみたいだ。
サン=ジャン=ド=リュズの町にも有名な歴史がある。
作曲家のモーリス・ラヴェルがここで生まれているので、彼の生家を見に行ってみた。
そして、太陽王ルイ14世がスペインの王女マリア・テレサと結婚したのもここなんだ。
(マリア・テレサの正式なスペイン名はマリア・テレジア・デ・オーストリア←スペイン人なのにオーストリアで、ちょっとややこしい!)
王が滞在した建物は、今では博物館になっている。
スペインから嫁いできたマリア・テレサが国境直前で止まって、すべての服を脱いで国境を越え、フランス側が用意した服を着てから国王に会いに行ったのは有名な話。
とはいえ、この歴史的な出来事を地元の人たちがどう見ているのかはわからない。
ルイ14世もマリア・テレサもバスク人じゃないから、2人の外国の王族が自分たちの土地で大袈裟な結婚式するのって、どうなんだろうね。

©Jerry Yang
プロフィール
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Jerry Yang(ジェリー・ヤン)
フランス・パリを拠点とするベンチャーキャピタル投資会社「HCVC」のゼネラル・パートナー。
台湾の高雄で生まれ育ち、起業家として台湾からシリコンバレーへ。渡仏した後、ベンチャー投資を行う。
趣味で世界各地を旅行し、撮影した写真が「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたこともある。
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